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バセドウ病になって7年

こんにちは。
今日は、【バセドウ病】について書いてみようと思います。

あなたは【バセドウ病】をご存じでしょうか?
ご存じない方のために、ざっと引用文を貼っておきますね↓

バセドウ病とは?

甲状腺ホルモンは、全身の臓器に作用して代謝を司るなど大切な働きを持つホルモンです。バセドウ病は、この甲状腺ホルモンを過剰に産生する病気(甲状腺機能亢進症)の代表的な病気です。

一般社団法人日本内分泌学会

バセドウ病の患者数は?

人口1000人あたり0.2~3.2人と報告されています。20~30代の若い女性に多い病気です。男女比は1:3~5くらいと言われています。

一般社団法人日本内分泌学会

バセドウ病の原因は?

バセドウ病は自己免疫疾患のひとつです。自己免疫疾患とは、細菌やウィルスなどから体を守るための免疫が、自分の臓器・細胞を標的にしてしまうことで起きる病気の総称です。下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモン(thyroid stimulating hormone:TSH)が甲状腺ろ胞細胞のTSH受容体を刺激することによって甲状腺ホルモンは分泌されています。バセドウ病は、このTSH受容体に対する抗体が体内で作られてTSH受容体を刺激し続け、甲状腺ホルモンが過剰に産生・分泌されることで起こる病気です。TSH受容体に対する自己抗体が作られる原因は分かっていませんが、バセドウ病になりやすい体質を持っている人が、何らかのウイルス感染や強いストレスや妊娠・出産などをきっかけとして起こるのではないかと考えられています。

一般社団法人日本内分泌学会

バセドウ病の症状は?

代謝をつかさどる甲状腺ホルモンや、交感神経系のカテコールアミンが過剰になるため、典型的には、動悸、体重減少、指の震え、暑がり、汗かきなどの症状がおきます。その他、疲れやすい、軟便・下痢、筋力低下、精神的なイライラや落ち着きのなさが生じることもあります。女性では生理が止まることがあります。甲状腺は全体的に大きく腫れてきます(甲状腺はのどぼとけのすぐ下にあります)。目がとび出たり目が完全に閉じないなど眼の症状が出ることもあります。その他、炭水化物の多い食事をした後や運動の後などに手足が突然動かなくなる発作が起こることがあり(周期性四肢麻痺)、特に男性によくみられます。

一般社団法人日本内分泌学会

バセドウ病になるまで

わたしがバセドウ病を発症したのは、今から7年8か月前でした。

それまでに、何回か医者に
『甲状腺が腫れているって言われたことはない?』っと聞かれたことはあったが、これと言って症状もありませんでした。
『扁桃腺肥大とは言われるけど、甲状腺は言われたことが無いです。』っと毎回返答していました。(今思えば、扁桃腺と甲状腺なんて全然違いますけどね)

20代後半から、なぜか風邪が治りづらかったり、疲れが全然取れなくて常に倦怠感が続いていました。仕事のストレスで、常にイライラもしていました。
当時は、若いから疲れが取れなくても、やりたい事をやって疲れているから仕方がないと思うだけだったんだんですよね。イライラも、仕事にストレスは付き物ぐらいにしか思っていませんでした。

30代に入ってからも、趣味の音楽でライブをやらせていただけたりと、忙しくしながらも充実した生活を送っていました。

33歳ごろに、当時の彼氏と同棲もはじめました。
今まで住んでいた環境から離れ、住み慣れない土地に引っ越しをし、仕事も遠くなるので新たに探して…。
お恥ずかしながら、その時まではまともに実家を出たことが無かったので、
急に、2人分の家事と仕事もしなきゃならない生活に慣れるのに時間がかかり、ストレスも溜まる一方。
ライブの1か月前くらいからは、リハもあるし、
自分が納得できるスタイルになるために無理なダイエットもして、家事も仕事も頑張ってこなしていました。

そして、遂に症状が出始めました。

ライブを無事に終わらせた翌日、緊張が解けたせいもあって何日か寝込んだんですよね。
日々、体調が悪くなっていき、手が震え、動悸が酷く眩暈も酷い状態が続き、常に微熱状態でした。
そんな中でも、疲れが多少は回復して動けるようになったので、仕事には行っていました。
怠い状態はいつも通りだから、熱が高くなければ動けるし、職場に迷惑をかけたくなかったのもありました。
当時は、パチンコ店で主にホールの仕事をしていました。(今のようなパーソナルではなく、まだ全台『ドル箱』がある時代だったので)常に動き回っていたし、忙しいときは走り回っていました。

ある日、イベントで浴衣を着る事になり、先輩が着付けをしてくれたんですが、立っているだけなのに心臓がバクバク
動悸がして、眩暈も酷くてまともに立っていられなくなり、社員さんが車で病院に連れて行ってくれました。
夏だったのもあり、医者には、『熱中症かもしれない』と言われたのですが、やはりそこでも『甲状腺が腫れているみたいだよね』と言われ、
念のために血液検査をしました。検査結果は、翌日以降に出るので何かあれば電話しますとの事で、その日は帰りました。

翌日の昼過ぎに、医者から連絡があり、
『バセドウ病の疑いがあるので、すぐに専門医に行ってください』と言われました。

【バセドウ病】なんて、当時は歌手の絢香さんがなったってニュースを見て病名を知っていたぐらいで、全く知識がありませんでした
全然ピンと来ないけど、医者は『すぐに専門医に行け』って言う。
早めにちゃんと病院行かなきゃなんだよね?って思いながらネットで検索。
検索して最初に分かったのが、引用文にもある、体重減少代謝が良くなりすぎて痩せていくでした。

確かに、ライブが終わってから何日かは安静にしていたのですが、
寝て起きるとお腹が空いている
食べる
食べる行為で疲れてすぐに眠くなる
数時間後に起きるとお腹が減っている
食べる
寝る
の繰り返しだったのに、みるみる痩せていったんですよね。
これまでも、一週間くらいのダイエットで3kgくらいは落とせていたし、すぐに痩せることができていたのはこのせいだったのか!!と納得。
あとは、手の震え眩暈息切れ、どれも該当する症状でした。

実家に連絡を入れ、実家近くの大学病院に行くことにしました。
そこで、今の主治医と出会い、初めて自分の身体で何が起きているのかを教えてもらえました。
まず、心臓は常にフル稼働中。例えるなら、寝ている間もマラソンをしているような状態になっているという事。
フル稼働中だから、常に倦怠感がある状態だという事。
代謝が良くなりすぎているから、食欲旺盛だけど食べても痩せていく状態だという事。
自己免疫疾患】というのは、簡単に言うと、
自分で自分を攻撃している状態だという事。と分かりやすい説明をしてくれたので、自分の現状を把握することができてちょっと安心。
ただ、原因は特定できないという話でした。
『コレ』といった原因の特定は出来ないけれど、
日々のストレス疲れなどの影響や家系もあるとの事。後々分かったのが、親戚に甲状腺疾患のある人がいたようで、やはり多少は遺伝もあるようだという事が分かりました。

救われた一言

主治医には、投薬治療をしながら、無理をせずストレスを感じない環境にいる事が出来れば2~3か月で寛解を目指せるでしょうと言われました。
しかし、生きている上で、ストレスがない環境や生活とは??と、かなり不安に感じたし、
仕事はいつから復帰できるのか。
またライブが出来るようになるのか。
今の生活を続けて行けるのか。
どうにかして今まで通りを『続ける』事を考えていましたが、
周りにかける迷惑を最小限にして、尚且つ自分の身体を休める為にも、
一旦、全てをやめる決断をしました。

仕事は、復帰の目処が立たないので辞める。
同棲も彼に負担をかけるから止める。
音楽活動は、一旦お休み。

実家に帰って、再始動できるまでゆっくり過ごすことに決めてからも、いつになれば楽になるんだろう
毎日のように考えていました。
そんな時に、お世話になっていた音楽の先輩(母の友人)の一言が刺さったんですよね。

それが、

みんな、人には言わないだけで どこかしら悪い

確かにーーー(・∀・)っっ!!!
わたしだけが辛いわけではないし、世の中にはもっと大変な人だっている。
すぐ治せるものではないし、そもそも『治る』わけではなく『寛解』を目指すわけだし。。。この先、この病気を恨んだところでどうにもならない。
それならバセドウ病と一緒に仲良く生きていこう!と思わせてくれた一言でした。
今までウジウジ考えていたのが、嘘みたいにスッキリしました。

今年でもうすぐ8年。
今でも投薬治療中なので、2~3か月で寛解はしませんでしたが仲良くやっています。
何度か薬の量をコントロールし、減らしたりもしましたが、
状態が戻ってしまうので、今は、毎朝メルカゾール1錠とチラージン12.5μg1錠で安定させています。

バセドウ病とうつ病

主治医が言っていましたが、
バセドウ病の症状は、周りに理解されにくいようです。
確かに、倦怠感というのは怠けているように見えてしまうから、
分かってもらえない事で【うつ病】になってしまう人もいるようです。
主治医には、
今まで楽しく思っていた事が楽しくなくなったり、笑えなくなったらすぐに教えてほしいと言われています。

それもあって、わたしは、いつ何が起こるのかは分からないから周りの人たちには、自分がバセドウ病と喘息持ちであることは言っておくようにしています。
万が一、自分が職場で倒れてしまったときや、友人と会っている時に具合が悪くなっても周りの人達が慌てないようにという気持ちで事前に話をしています。
意外と拒絶というか嫌な顔をする人もいないし、弱いアピールとして取られる事もないです。(見た目、気が強そうに見えるからなのかもしれませんが。。。w)
今でも怠さは消えません。調子の好い日に頑張ってしまうと、夕方前にはスタミナ切れ状態。

仕事でも倦怠症状が出る場合があるが、決して怠けているわけではない事を話しておくだけで、(陰で何か言われているのかもしれませんが、)そこに関して注意をされたことなども全くなく、むしろバセドウ病に興味を持って検索してくれる方々も多かったので、言って良かったなぁと思っています。
それに、職場の男性社員で同じ症状の人を見かけたことがあり、病院に行くべきか悩んでいたので、
『昔のわたしと同じ感じだし、もしかしたら、バセドウ病かもね。安心するためにも、ひとまず内科で血液検査をしてもらった方が良いかも。』と助言をしたら、見事にバセドウ病で感謝をされた事もあったので、身近にいないわけでもない病気なんだなとも思います。

もし、分かってもらえなくて悩んでいる人がいるのなら、
思い切って『言ってみる』のもひとつの手だと思いますよ。
ただ、これが決して正解なわけではありません。
たまたま、周りが理解してくれる環境に恵まれただけの話なのかもしれないので、あくまで一つの手立てとして覚えておいてもらえたらと思います。

少なからず、わたしは当事者なので苦しみは分かります。わたしのように、もしくはそれ以上に長い通院をしてる方々もいると思います。
寛解からぶり返してしまった方もいると聞きます。

お互い、前向きな気持ちでバセドウ病と付き合って行けたらいいですね。

周りにバセドウ病の方がいるのなら、
理解を示してあげてください。
それだけでも、精神面が幾分か楽になるので。

長文、乱文をお読みいただき、ありがとうございましたm(__)m

ーーThank youーー(*´ω`*)ノ♪ーーThank youーー

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