いとうみよ

古民家を自分でリノベして、工房を作りました。大工も、機織りも、糸紡ぎも、漬物も、手仕事…

いとうみよ

古民家を自分でリノベして、工房を作りました。大工も、機織りも、糸紡ぎも、漬物も、手仕事一般大好き。 いつまでやれるかなぁ・・・の65才。

最近の記事

不安

12月に愛犬が亡くなり、娘夫婦が他県に移住した。 両親も数年前に亡くなり、生まれて初めて1人暮らしになった。 自分の意識は寂しくはないし、1人でいたってへっちゃらな気持ちが強いのに、無意識の私は相当なストレスと不安を感じているようだ。 まず、突然パニック発作が起きた。車を運転しているとき急に息苦しさや動悸、頭がぎゅうっと上に持ち上がるような感じ。これは恐怖だった。おそろしくて、高速道路上で止まってしまいそうになる。運転などできない!という気持ちになる。恐怖。本当に怖かった。そ

    • もみじという犬

      今朝、愛犬のもみじという名前の犬が天に召された。 もみじは17才と2ヶ月だった。長生きだ。 もみじはパピヨンという種類で、耳の毛が長くなりその形状が蝶ににているのでパピヨンというらしい。 もみじは、比較的頑固で、あんまり愛想がなく、社会性はいまいちだった。 もみじは、死ぬまで病気らしい病気もせず、けがもせず、病院に行かなければならないことはなかった。 もみじは、私が犬のお店から連れて帰ったが、ほとんど両親にかわいがられて甘やかされて育った。 もみじはとても頭が良かった。 もみ

      • 娘夫婦の引っ越し騒ぎ

        娘の連れ合いの会社が、業績不振でなくなることになった。そして親会社のほかの製造部門をやっている、茨城県に引っ越すことになった。 これは、転勤ではなく、移住。住み慣れたこの場所から生まれて初めて他県に移住をする。 もちろん私はこの家にこのまま住むが・・・。 会社の都合でこのようなことになったわけだが、娘の連れ合いが自分の嫁の母親の行く末を心配し、ここで仕事を探すという選択もあったと思う。しかし、自分の実家により近い、茨城に移住することに決めていたようだ。 娘は最後までとても嫌

        • 動物を飼うということ

          パピヨンという犬を17年前に買った。 ずっと健康でほとんど病院のお世話になることもなく無事に毎日を送っていた。 2年前に父が88さいで亡くなったが、そのパピヨンはそれからも生き続け、今は17才。 数ヶ月前から徘徊のようにぐるぐると同じところを歩いたり、排泄の失敗をするようになった。 そしてここ1ヶ月はほとんど毎晩の夜泣きと捻転を繰り返し、家族が安眠できない状況になってしまった。 病院に相談に行ってもやはり認知症でしょうと言われ、それに効く薬はないので、サプリを使いましょうと言

          車でトコトコ

          仕事を引退したら、車でトコトコ巡りたいところへ自由に出かけたいと思っていた。車で寝てもいいしテントで寝てもいいし、ホテルで休んでもいい、と色んな妄想を描きながら楽しみにしていた。 ところが。 引退したら60才という高齢になっていて、車で全国を走るような体力も気力もなくなっている。どうしたわけか、通るのが苦手な道路もできてしまい、苦手な道路ではパニック障害のようになってしまう。道が狭く片側が崖のようになっていて、山の上のほうだったり長い川の上など。とにかく、そのような道路にさ

          車でトコトコ

          今日は、娘39回目の誕生日だ。39年前の今頃は、17日から続く陣痛に苦しんでいた。なかなかこの世に出てきたくなかったのか、17日から19日の夜までお産にかかった。 娘は中学2年でグレた。坂を転げ落ちるように悪くなり、誰の言うことも聞かなくなった。学校もさぼり、同じような仲間とどこかにたむろし、飲酒や性行為もあった。ようやく中学時代が終わっても、やっと入れた私立の高校も中退した。その後の通信制高校も入学して一度もレポート提出すらせずに辞めた。辞めただけではなく家出をし、行方が

          推し活

          齢63にして、推しというものが現れた。推し始めて約1年半ほどになる。 どこで、その推しを見つけたのかも曖昧で、気がついたら様々なソーシャルメディアで追いかけていた。 その若いミュージシャンは、まだ20才。どうかすると孫のような年齢差がある。何にはまったのか、どうしてこんなに気になるのかわからないが、ドキドキワクワクする気持ちを冷静に抑えつつ、「応援」という形で見守ることにしている。 先日「リリイベ」というものに行ってきた。 人生始めての推し活故、そのリリイベという言葉すら知

          どんな人生が

          「あかあかや明恵」という本を読んでいる。 明恵は、ユングの夢分析が発表されるよりも昔昔に、自身の夢を日記に書き残していた僧侶。夢記という。 その明恵の半生を描いた本ということで興味深く、文章もとても読みやすい。 自分のことと、娘の問題行動を理解したくて始めた心理学の勉強の中、ユングの無意識については、不思議感も伴い、色々勉強した。その中で、河合隼雄先生が日本に伝えた「箱庭療法」は、自分の仕事の上でも非常に興味津々になって学んだ。 夢、と言えば最近は怖い夢ばかり見る。 細くて

          どんな人生が

          ずっと心に残る後悔

          もうだいぶ時間がたってしまっているが、ちゃんと自分の意見や気持ちを伝えることができないまま、その場を離れてしまった事がある。 初めて習いに行っていた機織りの先生への憤りは、その場で解消しなかったからか長いこと熟成され、憤りどころではないくらい大きな「怒り」になっている。 なぜ、そんな気持ちになったのかを今分析すると、先生が人に対する敬意がなく、独りよがりな態度を続けていた事が、私を少しずつ傷つけていたからだろうか。 私以外の生徒さんに対しても、自分があまり好きな人ではない場

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          好きということ

          心が動くのは「好き」という気持ちがあるからだと思う。人にも、物にも「好き」という気持ちがあればこそ、心が動く。 今、自分の「好き」は、若いミュージシャンの音楽。子育てや仕事を終え、ようやく自分の時間が作れる今、昔好きだった音楽への“好き”が加速している。「こんな年で」と言われるかもしれないが、一人でライブに出かけたり、ファンクラブに入ったりしている。そしてそのミュージシャンの動向をリサーチしたりして、これを「おっかけ」というのだろうか。 好きなことは?と聞かれると答えにくい

          好きということ