子どもと考える情報セキュリティ『フィルターバブルってなに?』
こんにちは、ちいパパです。
子どもにも分かりやすいように、身近な情報セキュリティとしてインターネットの安全な使い方や大切な情報を守る方法などを紹介します。家族みんなで楽しく学んで、ICT機器やインターネットを安全に使いましょう!
1. おすすめされた動画が同じ話ばかり?
ある日、中学生のB君が動画サイトで面白いゲーム実況を見つけたので、他の動画も見てみることにしました。すると、次からは関連するゲーム動画ばかりがおすすめに出るようになり、毎日そのゲームの話題でいっぱいになりました。最初は楽しかったけれど、だんだん他のゲームも気になり始めたB君。そこでふと、「どうしてほかのゲームの動画が出てこないんだろう?」と疑問に思いました。
実は、こうした現象は「フィルターバブル」というしくみに関係しています。ネットで見たり調べたりすることが増えると、似たような情報がどんどん優先されて表示されるようになるのです。
2. フィルターバブルってなに?
フィルターバブルとは、インターネットの検索エンジンやSNS、動画サイトなどが、利用者の興味や関心に合わせて「おすすめ情報」を提供するしくみのことです。例えば、同じようなゲームばかり見ていると、関連する動画がどんどん表示されるようになります。
このしくみ自体は、ユーザーが興味を持つ情報を見つけやすくするための便利なものです。しかし、同じ情報ばかりが表示されて他の情報が見えにくくなることもあります。これがフィルターバブルの問題点で、他の意見や考え方に触れる機会が少なくなってしまう可能性があります。
3. フィルターバブルの身近な影響
フィルターバブルは便利な反面、次のような影響も考えられます。
新しい情報や異なる意見が届きにくい
フィルターバブルの中にいると、違う考え方や新しい話題に触れる機会が減ってしまいます。視野が狭くなる可能性がある
似たような情報ばかり見ていると、他のことにも同じ考え方でしか向き合えなくなり、視野が狭くなる可能性があります。自分の考えがいつも正しいと思ってしまう
同じ意見や価値観に囲まれると、自分の意見が一番だと思い込みがちです。違う意見を知ったり受け入れたりする機会を減らしてしまう原因にもなります。
4. フィルターバブルのしくみと注意点
どうやってフィルターバブルが作られるのか?
フィルターバブルは、検索履歴やクリックしたリンク、視聴した動画などをもとに、利用者に合った情報を選びます。バブルから抜け出す方法
同じような話題ばかり見るのではなく、たまには違う話題や他の意見を調べてみましょう。社会に与える影響
フィルターバブルによって、世の中の考え方が偏ってしまうこともあります。特にニュースや社会問題については、異なる意見にも目を向けることが大切です。
5. 保護者の方へ:フィルターバブルにどう向き合うか
フィルターバブルは、情報がかたよるリスクがある一方で、子どもたちにとっても便利な機能です。しかし、インターネット上の情報にはいろいろな視点があることや、異なる意見も知ることが大切です。
広い視野を持つことを教える
フィルターバブルは便利で楽しい機能ですが、同じ話題ばかりが表示される仕組みがあることを理解させ、他の考え方も知るように促すことが大切です。異なる意見に触れる機会を増やす
ネットだけでなく、ニュースや新聞、対話など、他の情報源にもふれることでバランスの取れた考えを持てるようになります。メディアリテラシーを身につける
メディアリテラシーは、情報の正確さや信頼性を判断する力です。子どもたちが自分の意見を持ち、他の意見も理解できるような視野を持たせるためにも役立ちます。フィルターバブルを説明する
子どもがスマホやタブレットで情報を探すとき、「フィルターバブル」の仕組みが働いていることを教えると、他の情報も見てみようという気持ちを育てられます。
6. フィルターバブルから抜け出そう!
フィルターバブルは、インターネットをもっと便利にするためのしくみです。でも、同じ情報ばかり見ていると、他の意見や考え方に気づけなくなることもあります。時々、違う話題や考え方を見てみることも大切です。ネットの世界はとても広いので、ぜひさまざまな情報に触れて、考えを広げていってください。自分だけの「バブル」から一歩外に出て、違う世界を楽しんでみましょう!
最後まで読んでくれて、ありがとうございます!
次回は「AIリテラシーってなに?」です。
これからも、安全なインターネットの使い方を親子で一緒に学んでいきましょう!