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英国ボーディング留学の知っておくべきこと100

コロナ禍でも留学に向けて準備する理由

現在、14歳のイギリスボーディングスクール受験を進めています。こんなコロナ禍で?と思われる方も少なくないと思います…。2〜3年は続くだろうと言われているコロナ禍ですが、それでも止まってはいられません。コロナで一時帰国を余儀なくされていた多くの学生さんはすでに渡英し、留学生活に戻られています。11月5日からイギリスは再ロックダウンに入りましたが、学校は通常通りだそうです。

こんな状況でも留学準備を進める理由は、1年後はどんな状況か検討もつきませんが、今は今できることを進めなければ全てが0になってしまうこと、それからイギリスのボーディングスクールは新年度が明けると次年度の受験がすぐに始まるからです。そう2021年9月入学の受験はすでにスタートしているのです。

仮に来年の今頃はコロナも落ち着き、留学しても安心できる状況になったとして、今受験やら準備やらをしていなければいきなり留学することはできません。もし留学できる状況でなければ、その時に考えます。だって、時間は待ってくれませんから…。来年になれば上は15歳になってしまいます。

1号が経験した東京の中学受験は、入学2ヶ月前の2月1日が入試解禁ということを考えると、イギリスの受験はかなり早い時期に始まります。しかも、日本では各都道府県で一斉に始まるのが中学受験ですが、イギリスは学校によってバラバラです。しかもこのコロナで各校通年通りのスケジュールというわけではないようです。

当初は16歳からの留学を考えていた留学でしたが、実は1号にとってベストなタイミングは今年でした。来年は上にとってはラストチャンスとなってしまうかもしれないのです。これを説明するには、イギリスの教育システムやカリキュラムの説明からしなければなりません。

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イギリスの教育とシステム

イギリスの教育システムは日本とは全く異なります。まず初等教育は始まる年齢も終わる年齢も日本の教育とは違いますし、私立か公立かでの違いもあります。

イギリスの義務教育は5歳から始まります。そして2015年から義務教育の期間が18歳までに引き上げられ、現在は5歳〜18歳が義務教育期間となっています。

義務教育期間、公立学校では原則としてすべての教育が無償ですが、私立学校は有料で独立して運営されています。ちなみに、外国人留学生は公立学校に通うことはできません。イギリスに留学する場合は私立のみとなります。

義務教育が始まるまでの1年間はレセプションと呼ばれる4歳の子が対象となる就学前教育があります。義務教育ではありませんが、公立小学校では無償で提供され、ほとんどの子供がレセプションから小学校に通うと言われています。私立の場合は有料です。

初等教育 は5歳〜11歳で、レセプション後、Year 1からYear 6の合計7年間通います。公立小はプライマリー、私立はプレップと呼ばれます。*公立と私立で若干違いがありますが、ここでは公立について説明しています。私立についてはこちらに記事を追加しました。

中等教育 は11歳〜16歳で、Year 7からYear 11の合計5年間通います。公立はセカンダリー、私立ではシニアと呼ばれます。最終学年のYear 11でGCSE(General Certificate of Secondary Education )と呼ばれる全国統一学力試験受験します。GCSEに向けたカリキュラムはYear 10から始まります。進学や就職にあたってこのGCSEの成績が重要になってきます。

更に大学進学を希望する人は、GCSE受験から2年後にAレベル(Advanced Level)と呼ばれる大学入学資格試験を受験します。Aレベルを取得するためにFurther Education College(高等専門学校)で学びます。大学進学を希望しない人は職業訓練コース(BTEC)へ進みます。イギリスの大学は、このAレベルの成績に応じて大学入学を許可します。

このAレベル、実は日本からの留学生には大きな壁となります(詳しくは次回)。Aレベルで良い結果を出すためにはGCSEから留学した方がスムーズと多くの人が言います。もっと言うと、一貫校では通常GCSEの1年前、Year 9からの入学を推奨しています。これが上のベストな留学時期に関係しています。

留学はいつからするといいのか、英語力はどれぐらい必要なのか、イギリスの教育は日本やその他の国とはどう違うのか、イギリスボーディングスクールの常識非常識など、留学を検討されている方が知りたいであろうことを"英国ボーディング留学の知っておくべきこと"というテーマで、今後書いていきたいと思っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました♡

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