片付けと感想文

急にやる気が湧いてきて、納戸のものを片付ける。
子どもが小学生だった頃の作品やらテストやら何やらがごちゃごちゃに入ったケースを2つ片付けることに。

読書感想文が出てきた。思わず読んでしまった。
感想文の最後に子どもがこの物語の好きなところを紹介していた。

毎日は同じことのくりかえしのようで、そうではないはず。
見えない変化が積みかさなって、新しい自分になっていくはず。
明日のわたしは今日のわたしじゃない。

長江優子「サンドイッチクラブ」より

これを読んだ時、衝撃がはしった。
本当に今、欲しい言葉だったから。　

そして私は片付けを中断することに。
この本を本棚から探しだして、ぱらぱらとページをめくる。
なんとなく、気になったページにあった台詞にまた心奪われる。

将来を決めたからといって、すんなりうまくいくとはかぎらない。むしろ、うまくいかないほうがはるかに多いでしょう。芽が枯れても、心まで枯れない人。新たな種を育てようとする人。

長江優子「サンドイッチクラブ」より

私立中学(学校関係者)、前川さんの言葉。
主人公の女の子と前川さんのやり取りが、とてもあつく、心ひかれる。
これから先もずっと、お守りになる言葉の数々がちりばめられている。

結局、片付けは進まなかったが、とてもいい時間を過ごせた。これも今の私に必要な流れなんだと思う。

変化しない、「いつまで経っても変わらない自分」にうんざりしていた。
いつまでも変わらないもの？
そんなものなかった。

うん。なりたい自分に変われるよ。あたしはそう信じてる。そうでなくちゃ、今を生きてる意味なんてないよ

長江優子「サンドイッチクラブ」より