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物理学と数学

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物理学と数学、哲学の話題です。
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2023年5月の記事一覧

量子って? 1

量子って? 1

『量子レベルの物質』は実際に観測されたものだけが物質化しており、観測されない限り『そこにあるかもしれないし、ないのかもしれない』という『可能性の波』として存在している。

『量子』は物質ではなく、波動性を持った状態でエネルギーとして存在していて、外部からの観測のエネルギーを受けた瞬間に一点に収縮した『粒子』となって出現する。

この”エネルギー状態の量子が ”外部からの観測のエネルギーを受けた瞬

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量子力学って? 1

量子力学って? 1

量子は、様々な物理現象における物理量の最小単位。

素粒子(=物質)として認識されるより以前の量子は「波」(=エネルギー状態)として存在している。
『量子』は物質ではなく、波動性を持った状態でエネルギーとして存在していて、外部からの観測のエネルギーを受けた瞬間に一点に収縮した『粒子』となって出現する。
この”エネルギー状態の量子”が
”外部からの観測のエネルギーを受けた瞬間に一点に収縮した『粒子』

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量子力学における物理量 連続か整数倍か

量子力学における物理量 連続か整数倍か

主に巨視的な物理を取り扱う古典力学では、物理量は実数で表される連続量だが、量子力学では、量子を数え上げたものとして扱われる。たとえば電気量は、電気素量の整数倍の値となる。

Wikipedia より

とびとびのエネルギー準位といわれるのがこの整数倍を意味している。

ウィトゲンシュタイン「論理哲学論考」について

ウィトゲンシュタイン「論理哲学論考」について

論考にあっては、世界は生き物ではない。
しかし、これは一つの、対極、両極の一方なのだとおもう。論考の描く世界には、確実に意味があり、かつ魅力的である。
両方考えなければならないとすれば、不思議ではない。

ウィトゲンシュタイン「論理哲学論考」は、その可能性において捉えなければならない書物であると、私も考えている。しかし、「論考」の描く世界は、鑑賞用だと思う。写真ではない、絵画である、写真よりも精緻

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数の公理系における順序性の役割について 他

数の公理系における順序性の役割について 他

3) About generality and repeatability of sign
  記号の一般性と反復可能性
  菅原博文

はじめに
 記述は世界の絵である、と言われることがある。これは記号と事象との対応について語ろうとする暗喩であるが、私達はこの比喩に、ある種の正確さと共に、幾分かの居心地の悪さも感じる。ここでは、この表現の正確さは対象一般が存在する時の安定性と記号が存在する時の安

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