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【海洋ゴミ問題】角島チーム本格始動!!

このブログでは、梅光学院大学の馬場ゼミ「HIP HOPを通したエシカルツーリズムの促進」に関する情報を発信しています!!
私たちのゼミでは、山口県の「やまぐち海のSDGsサポーターズ支援事業」の一環として、海洋ゴミ問題対策に貢献しながら、角島と阿武町への観光促進に取り組んでいます!!
2023年10月からクラウドファンディングもスタートするので要チェックお願いします!!

こんにちは!
梅光学院大学4年、馬場ゼミの広報班(角島チーム)です。
初めてのブログ執筆ということもあり、分からないことも多々ありますが、わたしたちの活動を一人でも多くの方々に知っていただくことができれば幸いです。

前回のブログ記事でもあったように、わたしたちのゼミは「HIP HOPを通したエシカルツーリズムの促進」をテーマに、山口県から支援を頂きながら海洋ゴミ問題対策に取り組んでいます。
(詳しくは以下記事を参照)

この度、6月24日に、わたしたちのゼミと提携してくださっているNPO法人コバルトブルー下関ライフセービングクラブ様の主催する「トヨタソーシャルフェス2023」が、角島を見渡すロケーションに位置する「ホテル西長門リゾート」で開催されたので、角島チームで参加しました。
今回の記事ではこのイベントの活動報告をしていきたいと思います。

イベントのフライヤー
参加者全員で写真撮影
ゼミ生(角島チーム)で写真撮影

トヨタソーシャルフェスの活動内容は①「海岸清掃」②「マリンアクティビティ体験」の2つです。


① 海岸清掃

実は、下関市は海洋ゴミ問題に長い間悩まされています。

https://www.env.go.jp/content/900517319.pdf

令和元年度のデータになりますが、左の図をご覧いただくと、下関市には21,648Lもの漂着ごみが流れ着いているのが分かります。
こちらの図の中では最も大きい数字になっています。2番目に多いのが函館(北海道)での5,334Lという数値のため、この約4倍と考えるととんでもない量であることが想像つくのではないでしょうか。 

さらに、右の図をご覧ください。漂着ごみ中の人工物の漂着ごみの割合を示したものになりますが、下関市は驚異の18,604L
つまり下関に流れ着く漂着ごみの全体のうち、なんと約8割が人工物なのです。日本国内のものはもちろんですが、地理上の関係で韓国語表記のものなどが海流を伝って多く流れ着きます。

 こういった現状をどうにかしようと、下関市内では多くのボランティア団体が海岸清掃活動を行っています。トヨタソーシャルフェスを主催し、わたしたちのゼミと提携してくださっているコバルトブルーさんもそのうちの1つです。 

それでは、わたしたちの活動写真を添えて、活動報告をしていきます。 

海岸清掃を始める参加者の皆さん

 当日は老若男女問わず、多くの方々が活動に参加していました。「海洋ゴミが日本で1番流れ着く角島… きっとゴミがたくさんあるんだろうな…」とか思いながら海岸にたどり着きましたが、思ったよりも綺麗な光景が目の前に広がっていました。海ももちろん綺麗ですが、わたしたちの想像以上に海洋ゴミが少なかったのです(全くなかったわけではありませんよ)。

 コバルトブルーさんによれば、定期的に多くの方々がごみ清掃に協力してくださるおかげだそうです。つまり、より多くの方々が海洋ゴミ問題に関心を持っているということです。海洋ゴミ問題の解決は先が長いですが、このように徐々に問題対策・解決に目を向けてくださる人が増えるのは、同じく海洋ゴミ問題対策を行っているわたしたちゼミ生からしても嬉しいことです。

 しかし、流木・竹だったり、近くに行ってやっと見えるレベルの大きさのプラスチック発泡スチロールの破片なども散見されたため、そういったものもすべて回収していきます。 

ごみを回収するゼミ生たち


マイクロプラスチック
発砲スチロールの破片

小さなごみが多かった印象ですが、この日はポリタンクも発見しました。
漂着したポリタンクは人体に有害な液体や化学物質が入っているおそれもあるため、気を付けて扱う必要があります。ふたが閉まっていて中身に液体が入っている場合は、自治体に連絡を取るなどの措置が必要となります。今回発見したものはふたが開いており、中身は砂でいっぱいでした。先ほど海流の影響で韓国語表記のものがよく見られると書きましたが、この日回収したポリタンクも韓国語(ハングル)の表記がありました。こちらもしっかり回収します。 

漂着していたポリタンク
回収されたハングル表記のポリタンク

 約45分間、各自でごみ回収を行い、最終的には分別します。
下関市では河川・海岸清掃によって集められたゴミは細かく規定に従って処理する必要があります。特に長い枝・木、竹などは、分別の段階で長さまで調整する必要があります。長い枝・木の場合「150㎝以下に切り、枝を切り落とした後、紐で束ねる」竹の場合「50㎝以下に切り、束ねる」という作業を行わないといけません。一束10㎏程度という重量制限もあります。また、「缶とびんの分別において液体入りは不可」、「瓶に付属する金属製のキャップは『びん』ではなく『缶』のほうに分別する」など、それぞれのカテゴリーに細かい規定が設定されています。
これは分別する側としても時間のかかる作業となります。

https://www.city.shimonoseki.lg.jp/uploaded/life/89745_161397_misc.pdf
回収したゴミを分別箱に入れます
一つ一つ手作業で回収したゴミを分別するスタッフの方々 

② マリンアクティビティ体験

海岸清掃中は曇っていた空も徐々に青くなってきました。
海で遊ぶには絶好の天気です! 

晴天のもと、海を楽しむ先生&ゼミ生

マリンアクティビティ体験では、水上自転車、バナナボート、サーフィンの体験をさせていただきました。水上自転車は前に子供が、後ろに保護者が乗れるため、家族連れの方々が多く利用されていました。 
ゼミ生から一番人気があったのはバナナボートです。何度も乗りに行った学生もいました。ジェットスキーがボートを引っ張ってくれるのですが、目を開けていられないくらいの水しぶきが顔面に直撃します。特に前側に座っていた人たちは海に入ったわけでもないのですが、びしょ濡れになっていました(笑)。  

バナナボートに乗るゼミ生たち

約1時間の海岸清掃と約2時間のマリンアクティビティ体験でしたが、時間があっという間に過ぎました。ただ単に海岸清掃をするだけでなく、マリンアクティビティを通じて海洋環境に興味を持ってもらうことをこの活動では意図していますアクティビティの狙い通り、ゼミ生を含め参加者全員の海洋環境への関心が高まったように感じました。 

イベントの感想とまとめ

今後の活動 海洋ゴミ問題対策をテーマにしたわたしたちのゼミにおいて、現地視察は重要な経験になりました。「下関市の海洋漂着ゴミは日本一」と聞くだけより、実際に問題となっている海へ行き、どのようなゴミがどのくらい漂着しているのかを目の当たりにすることで、現状への理解を深められたように感じます。
今回の清掃は西長門リゾートのビーチにて行われましたが、下関市は広いです。海洋ゴミが漂着するのはここだけではないでしょう。海を汚してきたのはわれわれ人間、そうなれば海を綺麗にする一歩を踏み出すのもわれわれ人間です。より多くの協力者を集め、より多くの場所で海岸清掃をしてもらう必要があります。これを促すための活動も、今後わたしたちのゼミから海洋ゴミ問題対策に関する情報を発信していきます!!

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