【映画】長岡大花火 打ち上げ、開始でございます ~感想レポート
こんばんは、旭山リサです。
今夏、話題になっていた【映画】長岡大花火 を鑑賞して参りました。
日本三大花火の一つとして知られる「長岡大花火」一度は生で見てみたいな~と思っていたところ、まさかの映画化!
📽 映画館で花火を観るメリット 📽
花火を見るならやっぱり「生でしょう!」というご意見もあることでしょう。ちなみに「生」と聞いて、即座に「ビール」が浮かんだあなたは酒好きですね?
私も花火を生で見るのは大好きですが、映画館で観るメリットは結構いやかなりあります。
映画館で観る3大メリット
インドア派の私には「快適そのもの」の鑑賞空間だと思って足を運びました。
いっそのこと、全国の花火大会を「映画館で座席指定鑑賞」とかいう企画が開かれたら良いのに。それはそれでとても楽しそうです。
🎆感想🎆
物語を書く時「はじまり」と「おわり」の繋がりを意識することは、とても重要です。プロットを立てない書き方もありますが、ほとんどのクリエイターの皆様は「最初と最後」を常に意識しているのではないでしょうか。
この映画を作る際に、製作スタッフの皆様はまずこう考えられたのではないかと思います。
「映画で花火を観る意味」について問われることを想定し、制作側が意識して構成を練ったことがうかがえます。
長岡の米百俵を発端とした綿々と受け継がれる「学び」の精神を映画の中で深く掘り下げて解説したのは、この映画を娯楽として消化されるだけの作品ではなく、鎮魂・平和への祈りの心を、鑑賞者に伝えたかったからだと考えます。
「蚊にさされずに、クーラーの中で涼みながら、日本一の花火を大スクリーンで鑑賞できるぞ、オウイエーイ!」
鑑賞前の俗っぽ~い考えが恥ずかしくなるくらい、きちんとしたドキュメンタリー映画です。
そして当初の願望通り、夜空に咲く大輪の花々を、絶妙なカメラワークで、様々な角度から(真下からも)鑑賞できるという夢のように素晴らしい時間でした。
次々に打ち上がる色鮮やかな花火を見ていると、映画のはじまりで引用された山下清の印象的な言葉が浮かびます。
ネタバレになってしまうのでここでは申せませんが「最初に出てくる言葉」をどうか最後まで覚えていて下さい。「最後の締めくくり」が与える余韻が格段に違ってきます。本作は「長岡」を知る為の作品でありながら、日本各地で行われる花火大会とその歴史についても興味がわく、余韻が素晴らしい幕引きでした。
花火は鎮魂の祈りであると同時、今ここに生を受けて、夜空を見上げることのできる私たちにとって、命への感謝を捧げる祝祭なのかもしれない。映画を見終えた後、私の心の中で白菊のように咲いた率直な感想です。
ステキな映画と出会えたよき日に感謝します。
旭山リサ
2024/07/11
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