暴飲暴食は若者の腸内微生物叢を変化させ飲酒衝動を高める
若者の暴飲暴食(binge drinking)は、腸内微生物叢の変化を起こし、これは感情を認識する能力の低下と飲酒衝動の高まりに関連しているようだ、という愛蘭ユニバーシティカレッジコークからの研究報告。
研究チームは、71 人の若者(18-25歳)を対象として、腸内微生物叢と暴飲暴食する若者の社会的認知、衝動性、渇望との間の潜在的な関連性を検討した。
その結果、暴飲暴食は、明確な腸内微生物叢の変化と感情認識の困難に関連していることが明らかになった。感情処理と衝動性とに関連するいくつかの腸内微生物種が発見された。渇望は、腸内微生物叢の組成と潜在的神経活性の経時的変化に強い関連を示した。
「これらの発見は、若い脆弱な大量飲酒者における、初期の飲酒関連微生物叢と認知変化の改善を目的とした、新しい食事介入またはプレ/プロバイオティクス介入の開発に役立つ可能性がある」と研究チームは結論付けた。
出典は『eBioMedicine』