現場で働く美容師人生の○○を決めました。
いつもカワイミオのことを応援して下さる方々ありがとうございます🙇🏻♀️✨
今回は皆様に覚悟を決めたことがあるので、お伝えさせて頂きます。
美容師としてヘアサロンで働き始めたのが18歳のとき。それから12年。
地元の茨城県から上京したのが25歳。あれから5年。
そして南青山に独立開業・会社設立をしたのが28歳。
お客様からのプレゼントに喜ぶ私🌸
それから皆様からの多大なるご支援を頂き、MUSE.incというサロンをオープンしてからあっという間に2022年7月15日で丸1年が経ちました。
先日担当の税理士さんには『1人で運営し、こんなに売り上げも出してお客様にも愛され続けている美容師さんはそうそう居ませんよ。本当によく一年頑張りましたね。』と労って頂き、泣きそうになりました。(自分では全然だ...と思っていたので...)
※私の担当税理士さん、ハイパー仕事できるマンなので必要としている方がいましたらお繋ぎ致しますのでお声かけ下さい☺️
来年2023年5月末には、今契約して借りている場所も2年の定借家契約更新時期になります。
更新時期の半年前、つまり今年11月末には更新するか否かを不動産会社にお伝えすることになっています。
独立して、がむしゃらに全力で生きた日々は本当にあっという間でした。
過去の記事↓
そして、私の美容師人生12年間も、本当に、あっという間でした。年々、不思議と時間の流れは早くなってるようにも感じています。
そして1992年生まれの私は、今年2022年9月4日に、30歳を迎えることになります。
この世に生まれて30年。
今、改めて自分の人生を大きく俯瞰してみると、まだまだだと常に邁進してきた私ではあったものの、20歳の頃に思い描いていた30歳と擦り合わせてみると、有難いことに案外理想に近い人生を送れています。
10年前に使っていたスケジュール帳の1ページに、人生のスケジュールを綴っていたものがあります。
そこには20代では美容師として全力を尽くしたくさんのお客様から支持を得て、30歳には独立、それ以降には海外に移住?出産?子育て?海が見える家に住む?などと、書いてありました。
30歳になる2年前に、既に独立は叶えられていますが、
とにかく、私の思い描いていた20代の10年間は、とにかく、働き尽くすことでした。
がむしゃらに人の役に立ちながらも、自分の人生でやりたいことを、出来る限りのことをやり尽くすこと。
体力と時間とお金が許す限りのことを、やり切ること。
そして上京してから5年間、がむしゃらに美容師として目の前のお客様に必死に向き合っている間に、正直、30歳以降の夢は、頭からすっぽ抜けておりました。
そんながむしゃらな20代を生きた後半に、だんだんと感じる体力の限界値の変化。
その変化に遭遇しながらも無理を通した結果に待っていた、鬱病の症状。
そんな状態だった2021年10月以降。沢山のお客様と、優しい友人や夫に支えて頂き、2022年4月頃には自分のキャパを見つめ直し、なんとか復活を果たすことが出来、今に至ります。
世の中には心が折れてどうしようもなくなった末に、自殺してしまう人たちもいる中、こんなふうに回復できたことは本当に奇跡的なものだと感じています。助けてくれた人たちに心から感謝しています。
そして回復した今。
30歳になる目前の、このタイミング。
改めて自分の人生を俯瞰して捉えてみました。
新たに始まる30代という10年間。
30代の次は、当たり前のことですが、10年経てば40代になります。
このまま奇跡を重ねて心身共に健康体で生きれたとしても、確実に感じる10代や20代のエネルギーとはまた別の形のエネルギーが、身体には流れていく...。
確実に違うのです。私の中を流れるエネルギーが年齢を重ねるに連れて。
その変化に無理に抗っても仕方ないことを、鬱の症状を体感して知りました。
抗った結果、普段やりたいことだらけの私が無気力になり、それが辛くて涙が出る、閉所空間に息が苦しくなり地下鉄が乗れなくなるなど、辛い時期に陥ってしまったのですから。
私はそれを経験して、“抗う”のではなく、自分の変化した状態を素直に受け入れ、自分のエネルギーの出力をコンパクトにしながらも、最大限に自分を活かせる方法を学ぶタイミングになったのだと悟りました。
そして、私の人生が現場で働く美容師だけでは無かったことにも、改めて、気づけたのです。
私は元々、“自分と関わることで人をより豊かに幸せにする”ことが人生の目的であり喜びだと考えていました。
美容師の仕事は手段の一つに過ぎませんでした。
ランジェリーのことや、人の身体に対するコンプレックスについての発信、LGBTQ+についての発信も女性の自立についても、全てそのための手段です。
過去にさまざまなメディアから取材を受けた際にも、その旨は答えています。
私が生きてきた人生の境遇から得てきた思考や体現したことで誰かの役に立てるなら、それが私の生きる意味です。
それは今も変わりありません。
しかし、今の方法からは、もう変わる必要がある、そう感じています。
何故なら、自分の人生にもさらなる成長・変化が必要だからです。
私は常に自分の成長や変化とともに、関わる人たちの役に立てるよう努力を重ねてきました。
1人の人間として、美容師として、お客様にとっての最高の美容師を目指して邁進してきました。
しかし、私にとっての身体の限界と照らし合わせたとき、私の今の働き方をしていては、私の今後の人生の理想の中の目標は実現できないと決断したのです。
その目標は、妊娠・出産・子育てです。
これまでの私は、妊娠も出産も子育ても絶対に出来ないと思っていました。
美容師をするために全力を尽くしていた中で、そんなことは臨めないと心底思っていたからです。
私の母は、私と弟を産んだ後、前父によるDVが原因で離婚し、シングルマザーとなった後、歯科衛生士として働きながら私たち子供を育ててくれました。
その後、現在の父と再婚しましたが、子供が好きだという母は、その現父との間に2人子供産み計4人の子供を夫婦共働きをしながら育てたのです。
親として当たり前の責任ですが、育ててくれたことには勿論感謝しています。しかし、共働きをしながら、4人の子供を育てるのは大変です。
さらに家計は決して裕福な訳ではないために金銭的な余裕も無く、共働きはしなければ成り立たなかったようでした。
母の機嫌がいい時は幸せな家庭像ですが、年齢と共に変わっていった体力の減少と甲状腺癌が原因で甲状腺を摘出し、女性ホルモンのバランスが崩れ疲れやすくなった母の機嫌が悪くなれば、自分の好きで産んでおきながら“子育ては大変だ”“産まなきゃ良かった”などと、感情任せの言葉を言われことも多々ありました。
キャパの限界を迎えた母は時折、父や子供に当たり、喧嘩も多く起きました。
私はそんな環境下だったからか、元々の素質か、気が強く育ったため、理不尽なことに対しては容赦なく母に反論していました。しかし、子供にそのように反抗され、正論を言われ、面白くない母からは、“そんな子はうちに要らない。今すぐ家を出ていけ”などと言われ、よく泣きながら家出をした覚えがあります。
そんな家庭で育ったゆえに、私の出産や子育てへの理想や価値観は「子供を産む・育てるならば、パートナー共々、精神的にも金銭的にも余裕と豊かさが備わっていて、愛情をしっかり注げる環境が最低条件」となっているのです。
母の素行を正直に書いていますが、私は母を恨んでいたりする訳ではなく、1人の人間として母親として、それが母の限界だったんだろうと認識しているだけです。
もちろん、そんな母の中でも、尊敬している部分もあり、母の全てを否定し拒絶し許せない訳ではありません。人間の人としての成長はさまざまです。母なりの成長であり、当時の限界だったのです。
ただ、私は子育てをするならば、自分の思う子育てに必要なものを備えた上で臨みたい、そう考えています。
今までの私の美容師人生のままでは、それは難しいとずっと思っていました。
ずっと、今私がやるべきことは、美容師としてお客様に全力で向き合うことだ、と思っていたからです。
そのほかを考えることは、してきませんでした。自分のキャパでは、本当に無理だと思っていたのです。
実際にお客様や周りの人から『子供のことなどは考えたりするか』と問われたことがありますが、その都度その気持ちを正直に伝えていました。
しかし、体力の衰えを感じてきて、実際に無理が祟って昨年鬱になり、自分に休息を与えた時に考えました。
「今年で30歳...もし自分が妊娠・出産・子育てをするならば、体力的にもリスク的にも33歳までには出産しておかないとだなぁ...でもこのまま美容師をしていては、私には無理だなぁ...。それなら、もし、美容師を辞めたら...？私は何がしたい？？」と。
そこで答えが出たのです。
私は美容師をしていなければ、妊娠・出産・子育てにチャレンジしたいんだ、と。
有り難いことに、今現在、それを叶えられるパートナーがいる。挑戦するなら、今である、と。
そして、その考えの中で私が決めた選択は、
現場で働く美容師の形を辞め、それ以外の形で人の役に立とうという試みです。
20代の時より確実に衰えをみせる自分の今の体力と、一つのことに集中することで最大限能力を発揮する性格、そして美容師としてお客様が安らぐ場所・最高の場所を提供したい私の究極の理想を考えると働く場所を固定されてしまうことなど、完璧主義な私がそれらを考慮すると、今までと同じやり方で働く美容師という選択は、私の今後の人生の選択に残念ながらピタリと当てはまらないのです。
12年間続けてきた働き方を辞めるというのは、私にとって非常に大きな決断となります。
しかし不安は全くありません。
なぜなら、私は美容師を辞めてもやりたいことは山程あり、美容師をしていたからやれなかったことも沢山あるからです。
そして、今まで積み上げてきたものは、無くならないからです。0に戻る訳ではないからです。
今まで全力を尽くしてやってきたことは確実にカワイミオとして実になっているのです。
そして、友人も仕事仲間も、私を好きだと応援してくれる人達も、精神的にも経済的にも安心できるパートナーもいます。
私を支えてくれるかけがえのないものがあるからです。
しかし、ずーーーーっと私を応援し頼りにして下さっていたお客様に、現場でお客様に携われる美容師としてのお別れはしなければなりません。
それは、心の底から寂しく、更には私の大切なお客様の今後の髪を、人生を、次にお客様を担当する美容師に任せるということであり、非常に複雑な気持ちではあります。
今後のお客様の髪、すなわち人生を幸せにしてくれる美容師さんを探さなければ...
素敵に造ったMUSE.incのサロンを完全に無くしてしまうのは寂しいな...使いたい人はいないだろうか...
と、考えています。
私はいま、私と同じような志を持った美容師さん、或いは私を超えている美容師さん、またMUSE.incの内装をある程度そのまま使いたい人を探しています。
私のお客様たちを幸せにしてくれる覚悟を持った美容師さんを探しているのです。
(我こそはという方がいましたらぜひご連絡頂きたいです！切実...)
既にご来店頂いているお客様には直接その旨をお話しさせて頂いていますが、皆口を揃えて『今後、私の髪を誰に任せたら...と思いますが、ミオさんが探して下さるのは本当に有難いです。そして、ミオさんのご決断も正しいですし、勿論応援しています！ただ、もしミオさんがまた美容師をして下さるときは国内だったらどこにでも行けますので！教えて下さい！！！』と言って下さるので、毎回目が潤んでしまいます。。。
本当に、今まで12年、美容師を全力でやってきて良かったなぁ、間違ってなかったなぁと思えるのは、お客様のおかげです。本当に、ありがとうございます。
そして、覚悟を決めました。
来たる2023年5月末日、すなわち今借りている2年の定借家である物件の契約の更新はしない、と。
そしてその来年の5月末日を持って、現場で働く美容師人生に終止符を打とう、と。
無論、美容師を嫌いになったわけではありません。
こんなにお客様に深く関われる、内面から外見の変化にまで力を尽くしサポートさせて頂ける仕事は、そう多くありません。
素敵すぎるお客様達に頼りにして頂き、沢山ご支持を頂けたこと、本当に嬉しく思っておりますし、感謝しています。
ただ、私の描く今後の人生像、成長像にシンクロしなかった、そして美容師以外にも私が人のために出来ることはある、それだけなのです。
私が現場で働く美容師を辞めることで叶えられることがある、ということなのです。
妊娠、出産、子育て、これらはパートナーと私の身体のコンディションの都合もあり授かりものなので、確実に出来るかの確証は未だありませんが、現場の美容師としての引退後、挑戦を試みる予定です。
もし、自身で産むことが難しい場合、それでも子育てをしたいとその際に考えていれば、養子縁組なども検討しています。無理に自分で産む必要はないですからね。パートナー共々、今ある命を大切にすることも選択の一つと考えています。
また、絵を描くことや政治について学ぶこと、現場で働く美容師以外で美容師としてできることも続けてやっていきたいと考えています。SNSでの活動も辞める訳ではありませんので、その都度進捗は変わらず報告していきます。
そして、働く場所を固定しなくて良くなるため、生涯の理想の一つであった美しい海が家から見える場所で生活したいと考えており、現在は沖縄への移住を検討しています。(9月に旅行で沖縄に行く際、既に不動産屋さんから候補に挙げて頂いている物件の内見を予定しています。)
(もしかしたら、沖縄で美容師をたまにするか、年に何回か美容師をやりたい時や、出来る時があったら都内に出張美容師をすることもあるかもしれません...もちろんその時はお知らせします。)
そこで人間としての新たな成長を、志しています。
私がこれで死ぬ訳ではないので、これから新たなステージに移る私として出来ることをまた全力でするだけです。
今後も愛も変わらず、私を好いて応援してくださる人がいてくれたら、この上ない幸せです。
私も頂く愛以上に、人に返してゆけるひとで在りたいと思っています。
そして、2023年5月末日に現場で働く美容師としては身を引きますが、それまでは特別な予定がない限りより多くのお客様と最後までお会い出来たらと思っておりますゆえ、週休0で営業時間も8:00〜15:00に増やしご予約を受け付けさせて頂きます。
※過去にBASEで販売させて頂いた施術チケットをまだ未使用のお客様は、2023年5月中旬までにお使い頂けますと幸いです。それ以降になりますと、場所がMUSE.inc以外の場所+施術日が要相談となります🙇🏻♀️💦お問い合わせは公式LINEにメッセージをお送り下さい。
また、私がこれまで沢山のお客様からご支持を頂き、指名売上月720万円という記録が出たり、年商5000万円を超えたりしたワケ、そして現在は年間会員制20万円の実施や縮毛矯正約6万円、カット1.7万円などのワケなどを知りたいと思ってくれる美容師さんのために、各SNS(メインはTwitterとnoteやブログの予定)を使ってこれまでやったきたことをリアルに記録していきたいと思っています。
私は美容師さんにもお客様にも幸せになってほしいと思っている美容師です。
出来ることをこれからも、全力でやらせて頂きます。
最後に、この度は私の新たな決意表明を最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。
MUSE.inc 代表 カワイミオ
もし私を応援したいと思って頂けましたら、ぜひ“サポートする”で応援してくださると嬉しいです！サポートで頂いた支援金は、日々の活動資金に当てさせて頂きます。