初めてのアルバイト代の使い道は?やってみたいジャンルTOP2は「本屋」「カフェ・喫茶店」
アルバイトをしたことがある高校生はどのくらいいるのでしょうか?今回は、高校生が初めてのアルバイト代を何に使うのか、また、アルバイトを探す基準や、今後やってみたいアルバイトなどをリサーチしました!
1.アルバイト経験がある高校生は、全体で2割弱
高校生に、いまアルバイトをしているか、もしくはこれまでにアルバイトの経験があるかを聞きました。アルバイトには、短期や単発のものも含みます。
アルバイトを「いま、している」と回答した高校生は全体の1割。「いまはしていないが、したことはある」という人と合わせると、アルバイト経験がある高校生は、全体の2割弱にとどまりました。コロナ禍の影響などで、そもそもアルバイトをする機会が減少しているのかもしれません。
学年で比較すると、2年生以上でアルバイト経験があるという人がやや高くなり2割強となっています。「いま、している」という人は2年生の割合がもっとも高く、特に高2JKでは2割弱でした。高校生活に慣れてきた2年生くらいでアルバイトを始める高校生が多いようですね。
男女別にみると、「いま、している」の割合はDKで1割弱、JKで1割強となり、ややJKの割合が上回りました。
2.初めてのアルバイト代の使い道は?全体TOPは「貯金」!
アルバイトをしたことがある高校生に、初めてのアルバイト代を何に使ったのかを聞きました。
全体TOPとなったのは、「貯金」で約3割。2位は「友だちと遊ぶことに使った」で2割超でした。3位以降は、「コスメや美容代に使った」「飲み物や食べ物を買った」「洋服やバッグ、靴を買った」「本や雑誌、マンガを買った」が1割台で続きました。
男女別にみると、男女ともにTOP2は「貯金した」「友だちと遊ぶことに使った」となっています。3位以降は男女それぞれ、ほしいものを買うことに使っている様子。
JKは「コスメや美容代に使った」が3位に。特に高3JKでは約3割と高い結果でした。4位以降は、「飲み物や食べ物を買った」「音楽やCDを買った」と続き、いずれもDKと比べて割合が高くなっています。
また、割合は低いもののJKでは、「親へのプレゼントを買った」「友だちへのプレゼントを買った」がともに10位以内に入っており、特に高3JKでは、「親へのプレゼントを買った」が2割弱いることがわかりました。
一方DKでは、「外食しに行った」が3位、「スマホ本体やスマホ関連グッズを買った」が4位となり、いずれも1割台ですがJKと比べて高い割合に。高1DKでは、「外食しに行った」の割合が2割と高くなっていました。
グラフにはありませんが、高3DKでは、「本やマンガを買った」もJKや他学年に比べて高めでした。
3.高校生が、アルバイトを経験してよかったと感じたことは?
アルバイト経験のある高校生に、アルバイト代をもらうこと以外に、アルバイトをしてみてよかったと感じたことを聞きました。
全体TOPは「働くことの大変さを知った」で4割超。2位の「お金の大切さを知った」も4割強の高い割合です。アルバイトを経験した高校生の4割以上が、働くことの大変さ、お金の大切さを実感したことがわかりました。
3位には「貯金ができた(増えた)」、4位には「好きなものを買えるようになった」が続きます。初めてのアルバイト代も、貯金や好きなものを買うことに使った高校生が多い結果でした。
5位は「言葉づかいやマナーが身に付いた」が入っています。6位以降は「働く楽しさを知った」「社会の仕組みや裏側を知った」と続き、社会に出たときに役立つスキルが身に付くほか、社会の仕組みを知ることで心構えができるようです。
グラフにはありませんが、学年別にみると「仲間や友だちができた」「体力がついた」は1年生で2割強の高い割合でした。アルバイトを通して、学校以外での友だちづくりに役立っているようです。
4.高校生がアルバイト探しで重視するのはズバリ「時給」!
高校生に、アルバイトを探すときに重視することを聞きました。アルバイト未経験の高校生には、自分が重視すると思うことを想像して回答してもらいました。
もっとも重視することの全体TOPは「時給がいい」でした。2位は「時間や曜日が選べる」、3位は「自宅や学校から近い」といった条件に関する項目がランクインしました。
男女別にみていくと、男女ともにTOPは「時給がいい」で、特にJKでは7割超の高い割合です。2位以降は男女で違いがみられ、JKでは2位に「時間や曜日が選べる」、3位に「職場の人間関係、雰囲気がいい(よさそう)」がランクイン。
また、10位の「その職場についてのクチコミ・評判がいい」の割合がDKと比べて3割台後半と高めです。DKよりもJKのほうが、時間の調整のしやすさ、人間関係や雰囲気のよさを重視しているのかもしれませんね。
一方DKでは、2位以降は「自宅や学校から近い」「時間や曜日が選べる」「面白そう・興味が持てる仕事」と続きます。9位には「交通の便がいい」がランクイン。
学年別にみると、「面白そう・興味が持てる仕事」「休みがとりやすい」「高校生の採用に積極的(高校生歓迎など)」「短時間・少ない日数・短期間で働ける」は、他の学年に比べて1年生で高めの割合でした。アルバイト経験が少ない人が多いのか、仕事に興味が持てるかどうか、高校生の採用に積極的かどうか、自分のペースで働けるかなどを重視している人が多いようです。
5.今後やってみたいアルバイトTOP2は「本屋」「カフェ・喫茶店」
高校生に、今後やってみたいアルバイトについて聞きました。アルバイト未経験の高校生には、今後してみたいアルバイトを想像して回答してもらいました。
全体TOPは3割超で「本屋」、僅差で2位は「カフェ・喫茶店」となりました。3位以降は「ファミレス・レストラン」「パン屋・ベーカリー」「コンビニエンスストア」「ファーストフード店」と続きました。高校生がふだんから利用しているお店の職種が上位にランクインしているようです。
男女別にみると、JKでは全体的にDKよりも各項目の割合が高く、やってみたいアルバイトが多いようです。JK1位は「カフェ・喫茶店」で5割弱。2~4位は「本屋」「パン屋・ベーカリー」「ケーキ屋・スイーツ店」がランクインし、3割台後半の高い割合です。JKはカフェやパン屋、ケーキ屋などのお店を自分で調べたり、食べに行ったりする機会が多いことも関係していそうですね。
またJKでは、ライブ会場などの「イベントスタッフ」が6位にランクイン。好きなアイドルやグループなどのイベントで働きたいと思う人が多いのかもしれません。
一方DKでは、「本屋」「家庭教師・塾講師」がTOP2という結果に。「本屋」はふだんから利用していたり、好きな本・マンガに触れられるといったところが、DKに人気の理由かもしれません。
「家庭教師・塾講師」は、JKではランキング外なもののDKでは2位と高い人気です。時給がよいという点や、人に教えることへの興味などが理由としてありそうですね。
高校生はアルバイトを通して、働くことやお金の大切さを実感しているようです。初めてのアルバイト代は貯金をするほか、自分の好きなものを買うために使っていました。どんなアルバイトでも、高校生活と両立しながらお金を稼ぐことは、貴重な経験になりそうですね。
【調査について】
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の高校1年生~3年生の男女
実施時期:2022年7月11日~2022年7月12日
有効回収数:1044サンプル
※性別年代構成比を市場にあわせてウェイトバック
※表/グラフ中の数字は小数第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なったりする場合があります
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