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世相徒然草

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記事一覧

あいちトリエンナーレ騒ぎでほとんど語られないこと

あいちトリエンナーレ再開
 慰安婦少女像や昭和帝写真焼却の展示で、一旦中止にまで追い込まれた「あいちトリエンナーレ」の「表現の不自由展」だが、条件付きで再び展示再開された。この表現の不自由展については、元々、表現の自由に絡み議論を巻き起こしそうな(巻き起こした)展示物を敢えて展示することで、表現の自由についてもう一度考えようという意図があったようだ。こうした騒ぎになることについては、ある意味確信犯

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関電スキャンダルと同和問題

 関電の経営陣が元高浜町助役から多額の金品を受け取っていた問題が、当初思われていた大企業の不正や収賄、不適切な原発運営という話から、どうやら同和問題へと飛び火しているようだ。

 念の為大前提として書いておくが、「同和問題については、いわゆる差別問題が既に完全に解消したとまでは言い難く(特に西日本)、同和絡みでのスキャンダルを利用して、それを元に『だから差別されて当然』なる論理を構築する連中は絶対

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消費税10%引き上げの責任はどこにある?

10%引き上げ話のスタート 消費税が10月から10%になったことは言うまでもないが、その是非については様々な議論がある。個人的には現時点で10%引き上げたことに相当の経済的なリスクが生じたとも思っているが、消費税増税と絡んで財政健全化論からMMTまであまりにも多くの異論反論肯定論が多く、安易に言及出来ないと思っているので、ここではその是非についてまで論じるつもりはない。

 しかしながら、この消費

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消費税のポイント還元など愚の骨頂である

新たな制度のスタート
 いよいよ2019年10月1日から消費税の10%増税並びに軽減税率が始まった。思ったよりは混乱は少ない(もっと混乱する可能性も考えていた)が、その複雑怪奇さに戸惑う人は決して少なくないようだ。
 店舗によってポイント還元を受けられたり受けられなかったり、還元率が違ったり、果ては使う決済方式によって還元ポイントが違ったり、信じられない程多くの支払いパターンが存在している。結局ど

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質(たち)の悪い新たな焼け野原

敗戦直後の焼け野原
 今から74年前の8月15日、日本は終戦、否、敗戦を受け入れ、長く続いた国家総動員体制での戦争が集結した。原爆が投下された広島・長崎は言うまでもなく、東京大空襲(一度ではなく何度もあった)のあった首都・東京、そして大阪や名古屋の様な大都市だけにとどまらず、地方都市にも米空軍の焼夷弾や爆弾が雨あられの如く落ちた。富山や青森の空襲が特に有名である。

 一方沖縄では、米軍との唯一の

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