Linenまい

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EQ高低差カップルの15年

大学1年生のときからのパートナーである夫は、出会った当初からEQ(感情の知能指数)が高めな人だったと、私は思っている。 彼は日々七割ご機嫌。残りの三割はニュートラル。楽観的で、ものごとの明るい面を見るのが得意。切り替え上手。基本誰にでも親切だけれども、他者とのバウンダリー(境界線)を引くのがうまい。仕事も生活も人間関係も、何事も器用にこなせるタイプ。そして、ものすごく愛情深い。 一方で、私は夫よりEQの未熟なタイプだ。一緒にいる15年の間、何度も何度も理不尽に夫に感情をぶ

    • 花火とアイスと幸せのメガネ②

      塞ぎ込み始めたタイミングで、夫が久しぶりの連休になりました。ワンオペなら何とか自分で気持ちを立て直すところを、夫に甘え、沈んだ気持ちを隠すこともできませんでした。夫は気を利かせてくれて、娘たちを連れ出してくれました。 ほぼ一日中寝込んで、夕方。 大好きなカフェが、久しぶりに夜時間に営業することを知りました。娘ニ人とも変な時間にお昼寝をし、夜寝るのが遅くなることがわかっていたし、私に気分転換が必要と思ったのでしょう。夫と相談し、家族で夕飯後にそのカフェまで出かけることにしまし

      • 花火とアイスと幸せのメガネ①

        気持ちの塞いだ数日間を過ごしていました。 些細なことが重なって少し疲れた心身のベースに、よかれと思って読み返した本をきっかけに、自分の育児にすっかり自信が持てなくなってしまいました。 読み返した本は「乳幼児期から育む自尊感情ー生きる力、乗り越える力」(近藤卓)、教員時代に手に入れた本です。 実は最近、5歳の長女が「〇〇ちゃんすぐに失敗しちゃうんだよね。だからママがやって。」と言うことが度々あり、モヤモヤしていました。言葉を尽くして励ましてみますが、自分でも冷静に頭を整理し

        • 「信じる」というより「取り入れる」ー私とスピリチュアルのちょうどいい距離感

          パワーウィッシュを始めて約半年、ムーンクリアリングを続けて一ヵ月半たちました。 (パワーウィッシュとは、新月と満月に願いを書くこと。ムーンクリアリングとは、二、三日ごとに月が星座を移動するのに合わせて、家の様々な箇所を掃除すること。例えば、月が獅子座にある日はリビング掃除を、というように。二つとも、月星座占星術家のKEIKOさんが提唱する開運メソッド=月星座ライフの一部です。) どちらもエッセイスト・ライフスタイリストの小川奈緒さんのvoicyをきっかけに出会い、「楽しそ

        EQ高低差カップルの15年

          ハワイのシロクマ、カナダへ② エピローグ

          今振り返ると、この「西の魔女が死んだ」に出会ったことは、学校が苦しかった私の子供時代に、最も美しい"句読点"がついた瞬間でした。 しかし、句読点のあとも人生は続きます。 30代前半の今、パートナーと娘たちに恵まれた私はとても幸せですが、高校生以降の私に、かっこいいサクセスストーリーがあるかというと、そんなことはありません。 まだまだ、あらゆる可能性の種は撒かれたまま、人生とっちらかったままです。花が咲き、実になるのはきっとこれから。そう簡単に辻褄の合わない、等身大でリアル

          ハワイのシロクマ、カナダへ② エピローグ

          ハワイのシロクマ、カナダへ①

          大事すぎて魂に溶けてしまったような、身体の一部になってしまったような本があります。 梨木香歩さんの『西の魔女が死んだ』です。 この本に出会ったのは高校生のとき。当時私は、カナダに一年間留学している最中でした。 ホームステイをしながら現地校に通い、日本にいる両親との連絡はメールだけ。時折両親が送ってくれる小包の中にあったのが、この本です。 本を送ってくれることは多々ありましたが、この『西の魔女が死んだ』は母が選んだものではなく、私が日本で通っていた高校の家庭科のS先生が、母

          ハワイのシロクマ、カナダへ①

          #(ハッシュタグ)を超えて

          #(ハッシュタグ)は便利です。でも # では表し得ない魅力が、小川奈緒さんにはあります。 『古くて素敵な家』『ヨガ』『グルテンフリー』など、奈緒さんを表すキーワードは、それだけ並べれば、いかにも雑誌映えする『丁寧な暮らしを体現するおしゃれな人』の1人に思えます。 でも、奈緒さんのvoicyの熱心なリスナーかつ著書の読者でもある私にとって、奈緒さんの魅力の本質は、これらのキーワードにあるわけではありません。 『すこやかなほうへ 今とこれからの暮らし方』の冒頭のエッセイ"い

          #(ハッシュタグ)を超えて

          「暮らし・感じ・表現する」

          SNSを始めて3ヶ月。 写真も、動画も、文章を書くことも、やりたいことはまだまだあるけれど、どれも小さな一歩を踏み出すことができた。 始める前は、ぼんやりとした憧れがあるだけで、SNSが自分にとって楽しいのか、向いているのか、自分が何を求めているのか、確かなことが何もない状態だった。実際、情報収集・交流・日々の記録・宣伝など、目的ははっきりと分けられず、人によって色んな比率で混ざりあっているのだろう。 ただ、私においては、最近になってようやく、自分がSNSで一番やりたいこ

          「暮らし・感じ・表現する」

          ノリが良い人でいることは、ノリの合う人と出会うこと。

          幼い頃から、母にくっついて関西のおばちゃんたちの井戸端会議(という名のコミュニケーションの英才教育)によく参加していた私は、表面的にはそこそこ社交的で、会話全般に苦手意識はない。 でも、つい数ヶ月前までは『私ってノリの悪い人かもなぁ』という小さなコンプレックスを抱えていた。 ノリが悪いといっても、リアクションが薄いとか、会話を盛り下げる発言をするわけではない(と信じたい)。スムーズに会話をキャッチボールしたり、関西人的なサービス精神で、目の前にいる人を笑わせるとか、場に応

          ノリが良い人でいることは、ノリの合う人と出会うこと。

          ももか は いるか

          5才の長女と市民プールに行った。 習い事ではない。長女はただただプールが好きで、2才から今に至るまで、真冬を除き大体週一のペースで、市民プールに遊びに行っている。 でも私と行くのは、今回でたったの2回目。つまり99%は夫と行っている。 まず驚いたのは、市民プールが、思った以上に隅々まで清潔で快適なこと。洗練されていると言ってもいいほど。 窓からは明るい自然光が入っていて、うんと高い天井に、プールの波紋がゆらゆら反射していて美しい。『ピチャ』とか『ぽちゃん』とか、水音が反響し

          ももか は いるか