モルディブ、海の上のお魚工場
今回は、違う国のお話。
インド洋に浮かぶリゾート、モルディブ。
スリランカからは飛行機で1時間ちょっとの距離。
小さな島国モルディブの主要産業はもちろん観光。
たくさんのリゾートホテル。海の上のコテージ。世界各国から集まるセレブ。きっとそんなイメージですよね。
観光と並んで、この国でもうひとつ盛んな産業が、漁業及びその関連産業。
インド洋なので、インドマグロが獲れます。カツオ(モルディブフィッシュ)もかなり獲れます。これらを冷凍したり缶詰に加工したりして、国内でも消費されますが、輸出もかなりしています。
そんなモルディブにはいくつかの魚の加工工場がありますが、驚いたことに海の上にも工場もあるのです。
他の国ではまずお目にかかれない、海の上のお魚工場をご紹介します。
観光客はほとんど来ない首都マーレから、スピードボートで出港。
20-30分くらいだったかな、高速で海上をぶっ飛ばします。
やがて見えてくるのが、海上に浮かぶ無骨な鉄の塊。
この海上工場、中古船らしきものが隣接しています。
この船は動かないらしく、廃棄された船をこの場所に固定している様です。
未来少年コナン的な世界観。
工場に上陸すると、まったく揺れはなし。どうやらこの工場は浮いているのではなく、海底に固定されている様です。
ここはスタッフの長期滞在を前提とした工場で、みんな1ヶ月程度はここで生活をするそうです。
だから、ひと通りの生活環境は整っており、食料も準備され、モスクもありました。
なんで海上に工場を作ったの?と訊くと…
モルディブは小さな国だから、土地が全然ないんだよ。
↓
でも、海の上ならいくらでも場所あるだろ。
↓
魚を獲って加工するんだから、海の上の方が都合いいし。
↓
輸出する製品を、ここから空港まで船で直接運べるし(モルディブ国際空港は、首都マーレの隣の島フルマーレ)。
↓
だから、ここがいちばん良い場所なんだよ。
という、なるほどなお答え。
ついでに、「マーレは騒がしいけど、ここは静かで居心地が良い」とのお話も。
確かに、モルディブの首都マーレはかなり騒々しく、人間よりもバイクの数が多いのではと思うほどのバイク天国。静かな場所に行きたくなる気持ちも分かります。
そんなモルディブの海上工場。
嵐が来ると最悪だと言ってましたが、それ以外はリゾート気分で天国。出張の時にまた行きたいなと思っていましたが、そんな矢先のコロナ。
また安心して旅に出て、友人を尋ねることができる日が来ます様に。
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