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世界で最後の年明けに想うこと

日本の年明けは、ほぼ丸一日前だ。

SNSや日本のテレビを見ると、暗い2020年からの夜明け、
新しい時代の幕開けに対する期待の、大きなうねりが
起こっているのを感じることができる。

私がいるのは、世界で最も遅く年が明ける場所。

日本で始まった期待のうねりが、
ぐるっとじわりじわり、一日かけてやってくるのを感じる。

それは、海の中で波待ちをしているときに、
遠くから大きなうねりがやってくるときの、
そのドキドキに似ている。

世界で最も早く闇から明ける日本から、
自分のいるこの場所までほぼ丸一日。

そのうねりが近づいてくるこの日を、
毎年楽しみにしているが、今年ほど、
はやく夜明けが来て欲しいと思ったことはない。


この一年は、世界をガラリと変えてしまった。


仕事柄、たくさんの人の死を見守ってきたが、
自分自身の死さえもこんなに意識したのは初めてだ。

それは、はじめて、嵐の近づいている日に友人と海に入って、
あまりの波のパワーに圧倒されて、本当に死ぬかもしれない、
と洗濯機のような波に揉まれながら思った、あの感覚を思い出す。

自分は、生かされている。
生きていることが幸せなのだと感じる。
そういう、基本的なことに気づいた人が多い一年だった。

幸せを感じるのには、一生懸命生きることが大事なのだと想う。

今まで、どれだけの時間を浪費してきたのだろうか?

でも、それは未来をいい方向に変えるための
投資だとも思えるようになってきた。

それが、今年得られた最も大きな学びの一つだ。


幸せになるためには、
自分が成長することと、
誰かのために生きることの
両方が必要だと想う。

でも、自分の心が整わないと、幸せにはなれない。
幸せは、心で感じるものだからだ。

心を整えるには、病気があってもなくても、
健康になるための行動がキモだ。

心が整うと、体調も整うし、
自分の中の変化にも、
周りの環境の変化にも、
とても敏感になることができる。

新年は、心を整えることを行動基準にする。

つねに、心が整い、気持ちの良い存在になれること。
流れを感じ、流れに逆らわず、うねりを感じ、その力に乗る。
そのために、とにかく自分の軸と、呼吸と、所作を整える。

それが、新しい時代の生き方なのだと感じる。


世界で最も遅い年明け、心待ちにしていた夜明け。
鳴りやまない花火と歓声。
期待と歓喜の渦が、ついに届いたこの瞬間を紡いで。

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