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Global Journey Diary vol.9 - 櫻井穂ノ香

皆さん、こんにちは。
11月末まで西オーストラリアに留学していた櫻井です。

私事ではありますが、無事就職活動を終えました。最近は、残された時間をどう有効活用していこうかじっくり考えているところです。新しいアルバイトに、ボランティア、海外旅行。ワクワクに胸を膨らませております。

さて、せっかくなのでこれに関連し、留学経験を経て今後どう頑張っていきたいのか、考えてみようと思います。

留学経験を活かして就職活動を進めようと考えている人にとっては、何かのヒントになるかもしれません。是非ご参考になさってください。


私は、来年から証券会社で営業のお仕事をすることにしました。

証券会社では、簡単に言えば、株のようなお金に替えられる価値のあるものを、お客さんに「これいいですよ、どうですか?」と提案し、買ったり売ったりしてもらうお仕事をしています。

オーストラリアに留学していた人間が証券会社で営業をする、なんて、一見関係がないように思えるかもしれませんが、そんなことはありません。
留学での経験もあったからこそ、最終的にこの業界・この職種を選ぶに至りました。

ではなぜ、証券会社で営業なのか?

まずは、なぜ営業という職種を選んだかについてお伝えします。

ある日の大学構内の様子。人とカモの交差点

なぜ営業職?:コミュニケーションに興味が湧いたから

留学を通して、人との接し方や言葉の使い方など、コミュニケーション全般に非常に強く興味を持つようになりました。

そのきっかけは、自分が英語でコミュニケーションをとることが苦手だったからです。

例えば、同じ授業を取っている子とお喋りをしたい時。

日本だと、「あのさ」と話しかけ、授業の質問をした後、どこから来たのと出身地を聞いたり趣味について話したりと、軽く世間話をするでしょう。
そうしたsmall talkを通じて、だんだんと仲良くなっていくことができます。

しかし、現地だと同じようにはいきませんでした。

まず、なんと言って話しかければいいのかが分かりません。
聞きたいことがあっても、それをどう英語で表現しようか考えるのに時間がかかります。知識不足で表現できない文もたくさんあります。
また、相手の英語が聞き取れないことだってしょっちゅうです。
そうすると、会話に微妙な間が生まれ、お互いにちょっと気まずくなります。
次第に、「次は何を話せばいいのか?」「あれ、日本ではどうやって友達作ってたっけ?」と疑問で頭がいっぱいになっていきます。

英語力が原因で表現できないこともありましたが、それ以上に、もっと基礎的な能力である自分のコミュニケーション能力の低さを痛感しました。

この経験がきっかけで、コミュニケーション能力が高い人は、どうやって人間関係を構築しているんだろう? どうやってあんなに面白く話ができるのだろう? と興味を持つようになりました。

コミュニケーション能力が必要となるのは、友達作りのような日常生活だけではありません。ビジネスの世界でも、色々な人と良好な関係を築くために必要です。

その力はどの職種でもある程度鍛えられるとは思いますが、中でもその力を1つの武器として使いこなし、常に磨き続ける必要があるのは、営業職ではないかと考えました。

そのため、私は営業職を中心に仕事を探すことにしました。

オーストラリアの至る所で見かける壮大なユーカリの木。このように幹の皮が捲れることでマーブル模様になっているものもあります

なぜ証券業界?:金融系のビジネス科目に興味があったから

とはいっても、営業職はどの業界でも必要です。
ではなぜ、私は証券業界を選んだのか?
それは、お金関係のビジネス科目に興味があったからです。

実際、1年次から履修していた経済学や、2年次に履修した会計学は、個人的に結構好きな科目でした。留学先のオーストラリアでも、会計学を中心にビジネスの授業を履修しました。

帰国してなお、金融に興味があったので、就職先も金融業界を見てみよう、と思うに至りました。

また、「新NISAが始まる」と投資の話を日本でよく耳にするようになりました。

特定の金融商品(特に株)は、証券会社を通じてしか売買することができないそうです。
ならば、これから証券会社の需要はもっと高まってくるんじゃないか?と思いました。

そのため、証券業界で仕事を探してみよう、と決めたのです。

ちなみに、証券会社での営業は、商品の良し悪しよりも、営業マン自身の魅力や価値で商品を買ってもらえるかどうかが左右されるそうです。

何度かお客さんとお話をし、仲良くなってきた頃、お客さんから「あなたがおススメしてくれるなら、買ってみようか」と言われ、自分が勧めた商品を買ってくださる方が多いそうです。

「この人なら信用できるな」「この人面白い。今後もお付き合いを続けてみたい」と思われるような人間的な魅力が、お客さんの心を動かし、商品の売買に大きく関わってくるのです。

つまり、高いコミュニケーション能力も含めた自己研鑽が、証券マンには求められます。

留学中、私は自分を成長させるために、授業内で発言したり、恥ずかしくても積極的に色んな人に話しかけたり、ボランティア活動に参加したりと、色んなことに挑戦してきました。

そんな自己成長に貪欲な私には、最適な職種ではないか?と感じたこともあり、証券会社で営業をすることを決断しました。

友達とも家族とも一人でもよく行きました、オーストラリアのカフェ。大変お世話になりました

では将来、英語は使わないのか?

一見、証券会社なんて、英語は全く使えそうにありません。

「○○証券」という看板を駅前などで見かけると思いますが、実際、そのような支店で行っている業務は、主に日本の個人のお客さんを相手に有価証券の売買を勧める、「リテール営業」です。日本語でやり取りをするので、リテール営業で英語を使う機会はほぼないそうです。

しかし、リテール営業以外の業務だと、その「英語は使わない」というイメージは必ずしも正しくはないようです。

例えば、国や自治体、大企業などの、非常に大きな額のお金を持っている組織も、有価証券の売買をしています。そのような組織にアドバイスをする業務を行っている部門を「ホールセール部門」といいます。

ホールセール部門では、日本のお客さんだけでなく、海外のお客さんを相手にすることもあるそうです。その業務を担当する人は、英語を使ってやり取りをしているそうです。

扱う金額が大きいので、相対するお客さんは投資についてよくご存じのプロです。そのようなお客さんを相手にしなければならないということは、高いレベルの知識や教養が必要となるはずです。それに加え、相手が海外のお客さんなら、そのコミュニケーションは英語で行われます。

この姿を想像すると、非常にカッコよくありませんか?

私も、一英語学習者として、機会さえあれば英語を使って仕事をしてみたいという気持ちがあります。そのため、いつかはこういったホールセール業務に携わってみたいな、と考えています。

ただ、そのためには非常に高度な英語力が求められることは間違いありません。そんな英語力が自分にはあるか?と聞かれて、自信を持ってYESと答えられるようになるには、まだまだ勉強を続けなければならないな、と感じています。そのため、英語学習も今後頑張り続けたいことの1つです。

最後に

いかがでしたか。

実は、私は元々「営業なんて絶対やりたくないよ、大変そうやん」と思い込んでいました。

しかし、留学も含め、これまでの経験や自分の行動についてしっかり考え直してみると、むしろその営業職にこそ、自分の興味や適正があるのではないか、と思うようになっていきました。

この点も含め、留学での経験は私の人生に大きな影響を与えてくれました。

これからも、留学を経て気づくことができた自分らしさを大切に、進んでいこうと思います。

本当に美しいオーストラリアの海。また必ず戻ります


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