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実家に帰ると死にたくなる

明日から実家に帰ろうと思う。2泊3日の短い帰省だ。
私の実家は遠方にあり、それはわざと遠方になるように自身の居住地を選んだからなのだけれど、それでも年に数回、帰省しなければならないタイミングがある。

こういう時は心の自衛をして、飛行機に乗り込む。
空港に着いたら、ほとんどの確率で両親が到着口まで迎えにきているため、そのまま車に乗り込んで実家まで帰る。滞在中、家族親族以外の人と会うことは、基本的には許されない。はっきりとダメだと言われたことはないけれど、雰囲気が悪くなることがわかりきっているので、会わないようにしている。そもそも、幼い頃からの母の過干渉によって地元の友人たちとは距離を置かせられていたため、人間関係をうまく築けておらず、今さら会いたい人もいないのだけど…

帰省する前は毎度具合が悪くなるので、体が嫌がっているのがわかる。でも、帰省しないと家族の中では「悪者」になり、私はその扱いをまだ受け入れられない。それに、私の周りの人(仕事の上司や彼のこと)を悪く言い出す。「あんたを東京に縛りつけているのは誰だ」と。それは他でもない、母なのだけど。

帰省したら機嫌がいいかと思えば、そういうわけでもない。父親の愚痴、私への不満(態度が気に食わない、連絡頻度が少なすぎるなど)をこれでもかと話し始める。父親とはもう離婚しているのに。そんなに嫌なら付き合わなければいいやん、と言うと、「あんたは何もわかっていない」と返ってくる。おそらく、田舎のしがらみのことを言っているのだと思うけど、それならば引っ越したらいいのに。手放すことは、一瞬つらい時期もあるけれど、終わってみたらとても簡単だ。私はいつも、命以外のなんでもを手放す準備ができている。

母と娘、どうしてこんなにうまくいかないんだろう。きっと母も同じように思っているはずだ。私の庇護下にいれば、あの子はちゃんと生きていけるのに。一人で自分勝手に生きているから、私にも反発してくるようになった、と。


絶縁、か、死、という言葉が頭をよぎったのは、もう何度目だろう。

実家で暮らしている時は、毎日死にたかった。
今でも帰省するたびに同じ気持ちになる。
東京に暮らせていることが、私の救いなのだ。

今、新たに家族になろうとしている人がいるのに、私はぐずぐずしていて迷惑をかけている。両性の合意のみに基づいて結婚はできるけど、一度くらい会わせておかないと、後で何を言われるかわからない。

帰省、したくないです。とても。

最近、とっちょさんがお勧めしてくださった、高橋和巳先生のご高著『子は親を救うために「心の病」になる』を読んでいる。精神科のお医者さまが書かれた本ということで、難解な言葉ばかりだったらどうしようと思っていたが、杞憂だった。ただ、どの章も非常に読み応えがあり、1行ごとに心にずしんずしんと響いて、噛みしめながら読んでいるので、進むのがどうしても遅くなる。読み終わったら、あらためて感想を書きますね。
とっちょさん、とても良い御本をご紹介くださり、ありがとうございます。

明日が嫌すぎて、このまま飲みに行っちゃいたいよう!




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