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ほそぼそと書いてます。 かまいたちがスキ。

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最近の記事

【性教育】「なんで あの子は おっぱいが大きいの?」

先日、小学生のA君から、「なんであの子はおっぱいが大きいの?」と聞かれた。 どうやら、同年代の女の子の胸をみてそう思ったらしい。 とっさに私は「大人になるにつれて、女の子は女の子の体つきに、男の子は男の子の体つきになっていくんだよ。ただ、そのことに触れられると嫌な気持ちになる人もいるから、本人の前では言わないようにね」と答えた。 でも、きっとこの答えは全くA君の意図に沿っていなかったと思う。 私は、A君の唐突の質問に驚き、まずは女子が男子から体のことについて言及される状

    • 香りで記憶が蘇る「プルースト現象」思い出す記憶の共通点を紐解いてみた

      先日、コインランドリーに行った際、かつてパリのスーパーで洗剤コーナーを見てまわっていた時のことを思い出した。 何かの匂いをかいだ際、ふと過去の記憶や感情が蘇ってくる時がある。 私の場合、地下鉄の匂いをかいだ際は、ロンドンの地下鉄を思い出すし、シナモンの匂いをかいだ際は、ニューヨークのマグノリア・ベーカリーで食べたシナモンロールを思い出す。 考えてみると、思い出すのは、海外での旅先のことが多いのだが、不思議と悪い気分にはならない。 でも、別れた恋人を思い出す匂いは別だ。

      • 「正欲」から学ぶ「多様性」

        「欲」。それはあらがい難く、本能的レベルで求めてしまう生理現象。 そして、それは形取る文字さえも、例外ではない。タイトルをみた瞬間から生理的レベルでそそられた。 朝井リョウの作家10周年記念作品『正欲』。この作品は、性的マイノリティに焦点を当てて、彼らの生きづらさを描いている。 「多様性」といういかにもキラキラした言葉の影に潜んでいる陰の部分に目を向けた作品。 みんなちがってみんないい。 多様性を尊重し、誰もが生きやすい社会に。 今の世の中には、そんなスローガンの下、社会

        • 前提を疑え!ラテラルシンキングで新たな発想と創造的解決を

          以前、勤めていた学校に、前提を疑い、新たな解決方法を生み出すのに長けている先生がいた。会議の場では、いつも「はっ」と気づかされることが多く、「どんな思考回路をしているのだろう」と、陰ながら手本にしていた。 印象に残っているのは、会議で部活動についてのあり方について議論をしている時であった。 現在、教育界では働き方改革の観点から部活動のあり方が見直されつつある。 教員の長時間労働の問題が注目され始めたのは、2014年、OECDが公表した調査結果で、日本の中学校教員の勤務

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          ALS患者の希望とは

          2020年7月23日、京都府警中京警察署の前を市バスで通っていたら、警察署の前にカメラを持った人だかりができており、ただならぬ様子を感じ取りながら帰路に着いたのを覚えている。 その日、京都府警はALS患者の嘱託殺人の疑いで二人の医師の男を逮捕した。患者を安楽死させたとして医師が逮捕されるのは、12年ぶり。 ALSとは筋萎縮性側索硬化症とよばれ、手足や呼吸に必要な筋肉が痩せ、動かせなくなっていく病気。悪化すると呼吸もできなくなってしまう。原因は不明で、根本的な治療も見つかっ

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          益田ミリの魅力

          益田ミリさんは、日本のイラストレーター、漫画家、エッセイト。 私がミリさんの本と出会ったのは4〜5年ほど前。本好きの知り合いに、ほっこりした気分になれる本を教えてほしいと頼んで紹介してもらったのが、ミリさんの「マリコ、うまくいくよ」であった。 この本では、同じ会社で働く社歴の違う3人のマリコがそれぞれ直面する仕事や人生の悩みや葛藤に触れている。さほどたいしたことのないように思えることだけど、何故か心にひっかかる不満や葛藤、矛盾を取り上げ、各々のマリコがうまく心に折り合いを

          益田ミリの魅力

          傍聴席にて 〜犯罪加害者になるのは紙一重〜

          裁判官が法廷に入ってくると、法廷にいるものは全員起立し、裁判官に一礼する。厳粛なムードで裁判が始まる。 私は、たまに裁判の傍聴に足を運ぶ。初めて傍聴したのは大学生の頃、当時下宿していたアパートから裁判所が近かったこともあり、単なる好奇心で裁判所に向かった。 エントランスにある開廷表をみて、「器物破損」の罪で起訴されている20代男性の審理を傍聴することにした。その男性は、以前、薬物使用の罪で前科があり、当時の起訴は執行猶予中の出来事であった。 当時の器物破損罪は、元恋人の

          傍聴席にて 〜犯罪加害者になるのは紙一重〜

          思い出の上書き保存

          誰にでも、苦い思い出と共に避けたい場所がある。 私の場合は、もっぱら別れた恋人や過去に色々あった男性が関係する場所である。 二人で訪れた場所や勤め先、会話に出てきた場所などだ。 近くを通ったり、話題にその場所がでてくると一瞬で過去にタイムスリップし体が強張ってしまう。 だから、そんな場所はできるだけ避けてきた。出会いと別れの数を重ねるごとに苦い思い出と避けたい場所は増え、どんどん生きづらくなってしまった。 思い出したくない場所や避けて通りたい場所が増えていく人生は嫌だ。

          思い出の上書き保存

          ハッピーアイスクリーム

          みなさんは、「ハッピーアイスクリーム」という言葉をご存知だろうか。 1970年代〜80年代に流行った言葉で、2人が同時に同じ言葉を口にした時、先に「ハッピーアイスクリーム」と言った方が、アイスクリームを奢ってもらえるということば遊びだ。地域によっては、「ハッピーアイスクリーム」と言ってから、先に相手の肩を叩いた方がアイスクリームを奢ってもらえるというものもあるようだ。 流行のきっかけハッピーアイスクリームの起源は定かでないが、その流行にはきっかけがある。1975年に「週間マ

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