【性教育】「なんで あの子は おっぱいが大きいの?」
先日、小学生のA君から、「なんであの子はおっぱいが大きいの?」と聞かれた。
どうやら、同年代の女の子の胸をみてそう思ったらしい。
とっさに私は「大人になるにつれて、女の子は女の子の体つきに、男の子は男の子の体つきになっていくんだよ。ただ、そのことに触れられると嫌な気持ちになる人もいるから、本人の前では言わないようにね」と答えた。
でも、きっとこの答えは全くA君の意図に沿っていなかったと思う。
私は、A君の唐突の質問に驚き、まずは女子が男子から体のことについて言及される状況を回避せねばと思ったのだ。
時折、小学生の男児というものは、相手の性への配慮が足りず、デリカシーのないことを言ってしまう。
そんなイメージから、今回も「本人の前では言わないようにね」なんて注意先行の話をしてしまった。(実際、A君はそういう雰囲気がある子である)
でも、本当は、もっと聞いてあげなくてはいけないこと、教えてあげなくてはいけないことがたくさんあったはずだ。
と、そんな後悔から、あらためて、あの時は何を聞いてあげたらよかったのか、何を教えてあげればよかったのかを考え、整理してみる。
まずは、単に女の子は大人になるにつれて、胸が膨らんでいくということや女の子だけでなく、男の子も声が低くなっていったり、筋肉がつきやすくなっていったりするという男女の体つきの変化について、伝えたらよかったのだと思う。
その上で、体つきの変化には個人差があって、早く大人の体になっていく人もいれば、ゆっくり大人の体になっていく人もいる。大人の体になっていくスピードは人それぞれなんだよと核心に触れていったらよかったのだ。(ここで、小学生でも理解しやすい身長の例を出すとよいかもしれない)
そして、最後に、補足的な感覚で、相手の体についての話題は、直接言われると嫌な気持ちになる人もいるから、本人に直接は言わないようにねとさりげなーく注意を促せばよい。
また、忘れてはならないのが、自分や他の人の体つき(異性も含め)について気になることは自然なことで、決して悪いことではないことを伝えておくこと。
そして、A君も自分の体のことで何か気になることがあればいつでも聞いていんだよと添えて、聞いてみること。
A君の心と体の疑問や不安に寄り添うことでさらなる性教育が展開され、A君自身も自己理解が深まるのだ。
と、ここまできてようやく、A君の質問に応えたことになるのではないかと今、改めて思う。
さらに、状況をみて「生教育」の話に繋げるのもありだ。
というかむしろ私は「性」教育と「生」教育はセットのものだと考えているので、最後は生教育の話で終えるようにしたい。
「性」教育から「生」教育へは次回の記事で。
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