根が真面目ほどヘラヘラする
真面目でいることに慣れすぎると、真面目な態度を外に出すことで被る不利益が面倒くさくなってくる。また、自分の「ありのまま」でいると、場の空気を沈めてしまう申し訳なさに嫌気が差してくる。
こうして、その内実、卑屈で満ちている自分のことを自分が一番馬鹿にするようになる。極端に卑屈な人間は、その根っことは対照的に、人前に出たときには、社交的に元気に振る舞うクセがついていく。人前に出るとヘラヘラしてしまう。
今のところ、さよならポエジーのVo,Gu オサキアユ、King Gnuの井口理、朝井リョウ、キタニタツヤ、菅田将暉、DJ松永あたりから、似た匂いを嗅ぎ取っている。
あえて、ひょうきんを演じたり、ヘラヘラしてしまったりすることで、その内にある卑屈をほぼ本能的に中和してしまう癖を感じる。
アユさん死ぬほどヘラヘラしてる。「俺は10代で死ねなかった凡人」とか歌ってる人も、人前ではヘラヘラする。
井口さんは最近のMUJICAのインタビューで、
「根暗なのがメンバーにはバレてるから、メンバーといる時はふざけないようになった。無理に明るくしても「あ、こいつ今頑張ってんな」ってすぐにバレるからもうやめた」みたいなことを言っていた。
菅田将暉もテレビではキャーキャー言われてしまうからか、ANNでは、過剰なほどに振り切って、三枚目に徹している。曲の歌詞も絶妙にダサい。
少しでも自分がカッコつけてることに気付こうものなら、ひょうきんや失敗を人目に晒してヘラヘラして中和したくなる。カッコつけられないひと。
いいなと思ったら応援しよう!
最後までありがとうございました。ゆるく生きていきましょう。