希望の街のおまじない屋 第五話
レインボウ・ベーカリー再開 トイデル大通りの一角から、いい香りがしてきます。パンを焼く、香ばしい香りです。足を止めて見ると、補修された看板に『レインボウ・ベーカリー』という文字が読めます。それと、小さな札に、こんな風に書いてありました。『ミミルのおまじない屋』
扉を開けてみると、優しそうなおじさんと、おしゃまそうな女の子が。
ミミルのなりは、こざっぱりとしたものに変わっていました。エリーゼちゃんのお下がりで適当なものがあったのです。エリーゼちゃんよりも少しミミルは発育が