それゆけ李白マン~中国街歩き詩選~ 第6回 閑話休題 旅のあらましを語る
(13)ホテル到着は午前8時15分。鉄道きっぷとともに、大手旅行情報サイトの「携程旅行(通称トリップドットコム)」で事前予約した。フロント女性の迅速なる応対と現下の空室状況により、すぐに部屋が用意された。九階の小暗い廊下の先にある、北東の角部屋だった。小窓からは今しがた歩いてきた関河中路がのぞめる。街路をこんもりと覆う巨木の陰から、行き交うクルマや自転車の一台一台が、図々しくも元気ハツラツと目的地へと突進していくのが見えた。もちろん、ぼくの知らないどこかに向かって。特別眺望が