それゆけ李白マン~中国街歩き詩選~ 第5回 アプリ駆動! 常州散策スタート
(09)天高くン馬も蟹も肥ゆる秋。かたわらには真白きコーティングに青帯の装い、まさに東海道新幹線生き写しの車体が連なり、少時逗留している。彼は小休憩ののち、終着駅・南京をめざして江南デルタを疾走する。残り区間の安全走行を祈り、ぼくはこれに別れを告げた。イヤホンを外し、サントリー烏龍茶のアルバムを止めて歩き出す。しばし人波にもまれて、降車専用通路から改札を抜けると、そこは駅南広場。振り返りて仰ぐ駅舎はモダンなスケルトン構造、人口450万都市を睥睨(へいげい)していかめしい。ただ