それは別に

靴を履いたら
何かを潰した感覚があったけど、
それを確認するのは、
なんだか恐いから、
勇気がいるから、
とりあえず気にしないことにして家を出た。

家を出たら、
家の前に包丁を持って
うつ伏せに倒れている人が居たんだけど、
その安否を確認するのは、
なんだか恐いから、
勇気がいるから、
とりあえず逃げるように
駆け足でその場を去った。

その場を去って、
息も心も整えつつ歩いていたら、
前方に無言で殴り合いをしている二人のおばあちゃんが居た。
しかし、
それは別に恐くもないし、
勇気もいらないから、
無言でその喧嘩を止めてやった。
なんなら無言で和解までさせてやった。

うんまぁ、良いことをした気がする。
良かった良かった。

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