駄悪文

どこかの誰かと愛と平和が
血と涙を流しながら、
生と死について清く正しく語り合っていた。

その一方では、
嘘と真と夢の狭間が
君と恋と空と大地について、
月を見ながら話し合っていた。

そのまた一方では、
僕と謎の何かが罪と罰を許せずにいて、
音と歌を楽しく公開処刑した。

と言ったそれぞれの夜が終わり、
朝と昼が始まる。

彼は金と世界を綺麗な花にして、
幸福と勇気を手にしたように見えたが、
その手にあったものは紛れもなく、
どす黒い闇だった。

彼女は風に吹かれたかと思えば風邪を引いて、俺と私は元気も光も声も友も失った。

善と悪は明日とあの娘に後日を付け加えて、
明後日と雨と晴れをプレゼントしていた。

そんな今日は、
とてつもなく曇りで、
寒くて冷たくて暖かくて暑い。
昨日と一昨日は、
暗くて明るくて可愛くて美しかった。

だから、
夜空の星も
またたいて
きらめいて
輝いて
まばゆくて
年寄りめいて見えた。
もしかして、
あの年寄りめいた流れ星は
亡くなった我のおじいちゃんなのかな?

そう思うと、
切なくて悲しくて寂しくて、
あの日の記憶が蘇ってきて泣けてくるけど、
まぁ、まぁまぁ、それだけのこと。

としたところで、
逃げるように時が過ぎ去っていく。
だけど、
ちょっとしたら時がまた舞い戻ってきた。
よし、これで次にいける。

希望と優しさが過去と未来を
絶望と孤独に変えてしまっても、
白と真っ白は嫌と大嫌いになるほど
自由で危なっかしいだろう。

その逆で、
黒と真っ黒は好きと大好きになるほど
不自由で安全すぎるくらいだろう。

と、ここで一つ思うのは、
海の青い真っ青と夕日の赤い真っ赤には、
冷静と情熱を感じる訳でもなく、
水と太陽を感じるでもなく、
魚と肉を感じるということだ。
個人的に。

と、そんな話は置いといて、
大きな木が一本生えた、
ある丘の上では、
出会いと別れが
意味と理由に事情を説明した上で、
損と得を
始まりと終わりくらいまで引き離していた。

そして、
続編では会えるかもね、
というくらいまで遠ざけて近づけた。

と、こんな話も置いといて、
青春をしていたかと思えば
売春だった恋の季節、
山を流れる川と
お前から流れる滝のような汗と
友情から流れて、
ただのイジメへと発展してしまった
爽やかな人生とあでやかな自殺、
そして鮮やかに行われる殺人、
それからついでに連続婦女暴行事件、
人生は何が起こるか分からない。

だから、
あなたとあなた方に人生の全てを託します。

と、ここで雨が降ってきた。
では、気候の変化と共に話を変えよう。

申し訳ないことに心当たりはないが、
八つ当たりでばち当たりなことを、
あの辺りとこの辺りで
場当たり的に
体当たり気味に
及んでしまったことを詫びます。
ごめんなさい。

そんなあの日の次の日、
辛かった思い出に
さよならとありがとうをした。
そして、
半日も経たない内に
おかえりとただいまで戻ってきた
辛かった思い出。
幸か不幸か、
はたまたラッキーかアンラッキーか、
この日常は
プラスとマイナスで構成されているような、
或いは抗生物質で中和されているような、
いや、もしかしたら
すみと端っこと
真ん中と中心で
緩和されているのかも知れない。

そんな予想であり妄想は、
淡くて苦くて、
だけどちょっぴり
あごが外れるほど美味しいはず。
だから残さず、ちゃんと食べてほしい。

といったところで、
所変わって、
あの手この手で
あの手この手を
くぐり抜けてきたあの子とこの子は、
あの辺とこの辺を
周り回って
走り回って
ハシャギ疲れたようだ。

それがゆえにかは分からないが、
その二時間後に、
あの子とこの子は永遠の眠りについた。
どんな手をほどこしても起きることはなかった。

なので、
命って儚いなと思ったし、
それと同時にカロテンが豊富だなとも思った。
どうか、安らかに眠ってほしい。

とりあえず、
このあとは、
お悔やみ申し上げたり、
慎んだり、
いたんだり、
偲んだり、
とむらったり、
神妙な面持ちで涙を流したりするからさ、
どうかあの世でも
パラレルワールドでも
健康で居てね。

といった中、
宇宙に行く途中の宇宙人は、
空中に、
「しんにょう」
を書いたりして検査官に怪しまれていた。
だけど、
審査員は合格の札を上げたし、
きつく宇宙人を抱き締めたし、
固い握手もした。

それだから、
宇宙人は地球を後にし、
宇宙へと飛び立っていく。

と、そんなかたわらでは、
美人なかわい子ちゃんが、
「くさかんむりもたけかんむりも、
うかんむりも要らない!
ウチはなべぶたが欲しいんだ!」
と、にんべんに訴えていた。

だけど、
その訴えを市側は受け付けないし、
県側もそれを認める訳にはいかない、
といった感じだ。
更に、その上の国はというと、
そいつを追放しろ、
なんて激怒の姿勢を見せている。

っていう状況だから、
その者は
目から悔しさそのものを垂れ流し出した。
残念だけど、
嫌われ者ってそんなものだ。
それが不服なら、
さっさと人気者になればいい。

なんて、そんな
世の中の一画目と二画目と
三角と四角が
天使と悪魔に祈りを捧げつつ、
天国と地獄について
情報交換していたかと思ったんだけど、
今語った中に、
何一つ正しい情報はなかった。
全部、テキトーだ。
完全にやっちまったよ。
これは神への尊大なる裏切り行為だ。

こうなると、
全部が全部、
細部も深部も、
当然、局部も、
甚大じんだいなる被害はまぬがれないだろう。

早速今、
暗雲と雷が引っ込んで、
青空と虹が出てきた。
神が相当、怒っている。

この事態に入口と出口の間では、
強くて弱い人間が右往左往と焦ったり、
四方八方に
散り散りになって逃げたりしている。

その中には、
人とは思えない人が居た訳だけど、
まぁ、そういう人が今宵、
今夜を救って新しい道を切り開くんだろう。

そして、
勝ちも負けも引き分けもない、
いくら頑張ってもどうにもならない、
そんな日々を、
毎日を、
作り上げるんだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?