長い間:講堂にて

『長い間』

ずっと長い間、
良い人生を送っていると思っていたけど、
どうやら違ったみたいだ。
あと、何があっても僕は妹を守るって思っていたけど、それもちょっと違ったみたいだ。

それとさっきから頭がかゆくてしょうがないって思っていたけど、全然そんなことはなかった。
むしろ、お尻がかゆい。
だから、お尻をかく。


『講堂にて』

講堂にて、
「お腹空いた……」
と力無い声を漏らした僕は、
「エキゾチック料理が食べたい!」
と心の中で力強く叫んだ。

それに火が付いて、
「エキゾチックスープ!
 エキゾチックパン!
 エキゾチック男飯が食べたい!」
と今度は力強く声に出して叫んだ。

人の目を集めてしまったが、
特に恥ずかしさはない。
という訳で僕は、
お騒がせしましたという意味で一礼をして、
「うおー!」
と叫びながら、
走りながら、
講堂を出て行った。
行くぜ!
エキゾチック料理を食べに!

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