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二毛作で、耕地の有効活用🌾

2024/04/30

最近、家の周りの田んぼに、
青々とした麦が、生き生きと育っています!
と、同時に、稲を植えている農家さんの姿も
多くみられらようになってきました!

この時期以外は、ちょろちょろとしか
流れていない放水路の水量が
格段に増える時期でもあります!

私の住んでいる地域では、
今、麦を育てている田んぼは
麦の収穫が終わると、蕎麦や大豆を、
今、稲を植え始めている田んぼは
このまま稲のみを収穫するようです。

一般的に、日本の気候は夏には稲、
冬には麦を栽培するのに適しており、
これを二毛作と呼んでいました。
もともとは田の稲作や麦作に用いられていたが、
イネやムギ以外の作物の栽培でも
使われるようになり、
二毛作は一年に同じ場所で2つの作物を
連続的に栽培することをいうようになりました。

日本の中でも、気候や降水量、地質によって、
育てるのに適する作物が変わってきます。
同じ地域でも、隣同士の田んぼで、
違う作物を作っていることもしばしば。

二毛作における主たる作物栽培を表作、
その収穫後の別の作物の栽培を裏作といいます。

日本で二毛作が広まったのは鎌倉時代で、
畿内や西日本一帯に、稲を表作とし麦を裏作とする
二毛作が普及しました。
その後、南北朝時代には、
二毛作は関東地方でも行われるようになりました。

農林水産省では、農業者戸別所得補償制度により、
水田を最大限活用して食料自給率の向上を図るため
二毛作に対する助成を行っています。
農業者戸別所得補償制度とは、
米、麦、大豆、てん菜、でん粉原料用ばれいしょ、そば、なたね等の、販売価格が
生産費を恒常的に下回っている作物について
差額交付するとともに、麦・大豆等への作付転換を促進、増産を計るものです。

日本は、食料自給率の低い国として有名ですが、
日本の食料自給率は、38%、カナダ266%、
オーストラリア200%、アメリカ132%、
フランス125%、ドイツ86%、
イギリス65%、イタリア60%、スイス51%
となっており、食料自給率(カロリーベース)は
先進国の中で最低の水準となっています。
※数字が100%をこえている国もありますが、
100%をこえた分は、その国でたくわえられたり、
外国に輸出されたりします。

食料自給率の改善に向けた
対応策が進められています。

農産物の生産量自体を向上させるための策として
「スマート農業」の活用が第一に上げられます。
高齢化が進む農業の担い手に対して、
労力を軽減し、増え続ける耕作放棄地を
少人数で利用して収量を上げ、
収入増加と収益アップに結びつけるべく、
センシング技術を活用した園芸栽培や、
ロボットなどによる農作業の省力化、
新規就農者の経験不足を補う
AI技術などが導入され始めています。

※スマート農業
農業人口の減少や少子高齢化などの社会問題を背景に、ロボット技術やICTを活用して、脱属人的な農業を実現しようとする試み。例として、農作業の自動化、ノウハウのデータ化、データ分析による精密農業などがある。

また、各家庭や企業において、
食べ残しや食品の無駄な廃棄といった「食品ロス」を防ぐことも、自給率アップのための
取り組みにつながります。
飲食業界全体での無駄のない食材管理のほか、
家庭レベルでの廃棄についても
賞味期限と消費期限の正しい理解や、
消費できる適正量の購入、
余った食材を有効活用するための
アイデア提案などが増えてきています。

小学校の近くの田んぼで、
田植え体験をさせてもらえる地域もあります。
どのように作物が育てられて、
商品になるのかを学び、
そして、
地産地消を目指す学校給食などで、
地元で作られた、ご飯やパン、
豆や野菜などを実際に消費する。
学校給食だけでなく、各家庭で、
地産地消の考えが広がり、
農業に携わりたいと考える若者が増えてくると
素敵なことだなと思います。

今は、自給自足をする村を作る
といった活動をしている人が増えてきています。
私は、ずっとその村に住むといったことは
現状できませんが、そのような活動に参加できる
機会があったら、ぜひ参加したいと思っています。

今の麦畑が、次に何が植えられるのか、
楽しみにしながら、
麦の色の変化などもみていきたいと思いました!



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