何故、日本は発達障害大国と言われてるのか?

日本は、発達障害大国だと言われています。
何故、日本だけ発達障害者の数が多いのか不思議ですが、その背景に、発達障害者が目立ちやすいお国柄な理由が関係しているのではないか？と、思います。

まず、日本は、数の暴力、同調圧力が強い国だと思います。
みんな同じ、みんな一緒、そんなの誰にでもあることだ、みんなで一致団結！…などと数の暴力と同調圧力を掛け、少数派の感覚の者には、生きづらい国でもあります。
変わった人には、変な目で見たり、不安な目で見てくる人も、少なくありません。そういった人達の中には、干渉してきたり、お節介を焼く人も、少なくありません。
ですので、輪の中に入れない者や、独特の感覚の者はストレスでしかありません。

また、日本人はハッキリ物事を言わない傾向にあります。社交辞令やお世辞言い、建前で物事を話す、言わなくても察する…

それらの事柄は、ASDの人にはストレスでしかないでしょう。

しかも、日本は規則やルールに異常に細かい部分があります。
時間厳守、ちょっとしたルール違反にも融通が効かず厳しく取り締まる、書類記載は細かく厳しい、提出期限厳守、やたら規則に厳しくその枠の中に無理やり人を押し込もうとする…仕事でも、完璧さとスピーディーさ、要領の良さを求めてくる…
それは、特にADHD傾向のある人には窮屈でありストレス以外の何者でもないでしょう。

さらに、日本では歳をとったら、年相応を求められます。

大人は大人らしく落ち着いて、現実的で堅実的な思考が求められます。
身の回りの置かれた環境に染まり、世間話に付き合い、他者に関心を持ち、自分以外の周りに対して気を利かせなくてはなりません。
家庭や会社、職場の人や顧客や周りの人などに対して考え、現実世界に主軸に物事を考え地に足を着いた思考の人が多くなっていきます。
海賊王的な壮大な夢やビジョンを持つなど、夢や空想、妄想の中で生きている大人は殆ど居なくなっていきます。

発達障害の人は独特の感覚の者が多く、幾つになっても、昆虫採集やポケモンGO、美少女ゲーム、子供向けのアニメや漫画、子供のような趣味を持つ者や、海賊王的な壮大なビジョンや夢を思い描いたり、海外を旅して秘宝やお宝探す、宇宙や異世界に行くなどのそういったで非現実的な思考を張り巡らせたり、天文学や生物学、考古学などのマニアックな知識がある人が少なくないです。
好奇心旺盛で自由奔放であり、幾つになっても、童心ままの心の人が多くいると思います。
ですから、周りとの感覚の違いにより閉塞感や孤独感が強く出やすいのでは無いか？と、思います。

最後に、日本は、レールから外れた者には生きづらい国でもあります。どんなに遅くに障害が発覚し、二次障害が深刻でキャリアがボロボロだろうが、やり直しが効かないのです。
遅くに障害が発覚した者は、悲惨です。活かせる得意分野がないと、どうやって生きていけば良いのか分かりません。
『 あの頃、苦手な部分を無理して頑張らなければよかった…好きな事をやっていればよかった…』と、思っても手遅れなのです。

努力で苦手を克服するのが当たり前の国なので、それも当事者にはストレスであり二次障害の元になっているかも知れません。
特に、昭和生まれ、田舎育ちの発達障害者は悲惨です。事あるごとに、担任にいびられたり、同級生からも白い眼で見られ、二次障害となり益々生きづらくなっていきます。

自己責任で片付け、ケアや支援も殆どありません。

二次障害から卑屈になったり暗くなると、嫌悪の眼差しを向けられ明るくなるように求められます。

上記のこれらのお国柄の特色のために、日本では発達障害のある人が悪目立ちしてしまい、日本は発達障害大国となってしまうのではないか?と、思います。

その他、男女の役割分担や長時間労働、飲み会、社員旅行などのストレスもあります。

要は、日本では発達障害者は生きづらいのです。自殺者も、多いです。

他の国では大したことない、どうにでもなることが、日本では許されないことが多いです。

幾らダイバーシティを掲げたとしても、当事者の社会の受け皿はかなり少なく、まだまだ日本は発達障害のある人には優しくはないと、思います。
物事を柔軟に考え、個々の自由を受け入れ、本当に思いやりのある生きやすい国になって欲しいです。