世の中は、まだまだ発達当事者が適応できそうな仕事は少ないという事について
私は、現在障害者雇用で働いている。しかし、過去にクローズも経験してきた。
障害者雇用や作業所は、 発達障害者向けじゃな いのが多いと思う。やる仕事といえば、肉体労働だったり単純作業が多い気がする。
発達当事者が障害者雇用や作業所で働く苦しみは、次のような事があるのでは…?と、思う。凸がある分中途半端に知能があるから、仕事が簡単で物足りない。そして、自分の置かれている状況 に苦しむと思う。特に、知能が高い当事者だと、その傾向がより強いのでは…?と、思う。
『自分は、こんなに知力学力が高いのに、こんな所で何してるのだろう…?』と、苦悩する。
それに、肉体労働だと、キビキビ正確に動いてい かないといけないからポンコツで疲れや すい発達障害者に不向き。単純作業は、ADHDには苦痛に感じてしまうこともあると思う。
だからといって、クローズで適応できるかというと、そういう訳でもない。特にasd傾向が強かったり、二次障害を併発している、動作性が低い傾向にある人は、苦労するだろう。要は、凹がある分、社会適応に苦労するのだ。
社会で求められる能力は、明るく元気に臨機応変に対応する力。だが、明るく振る舞う事や、心身共にタフであり柔軟な対応が必要になる。発達当事者には、難しい能力だ。
だから私は、障害者雇用を取り入れている企業や作業所は、発達当事者の要望を聞いて本人が得意な事を仕事として取り入れた方が双方にメリットなのではないか…?と、思う。発達当事者は、好きな事や得意な事は時間を掛けて取り組む事ができる。興味がない事や不得意な事をやるより、ずっと力を発揮すると思う次第である。