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『星の王子さま』

以前サンテグジュペリの『星の王子さま』を読みました。
さらっと読んだだけなので深掘りできていないのですが、
スピリチュアルな要素もある気がするし、すごく核心?本質?をついている作品だなと感じました。
子どものころにもっていた、大人が見えなくなっている部分がまざまざと書かれているように思いました。さらっと読んだだけで本も返却してしまったのでうる覚えなのですが、
確か大人が壊れた飛行機ばかりを見て懸命に直している中(不時着して飛行機を直さないと帰れないので気が気でない)、
星の王子さまは、自分が残してきた、自分の星にいる一輪の花のこと・花の命のことを大人に何度も話しかけて訴えています。
大人はそれどころではないといった対応で、作業をしながらなんとなく聞いている感じですが、
王子さまは「ちがうでしょ!ちがうでしょ!」と何度も言っていたところがあり、
まるで自分に訴えかけられているように思い、涙がでました。

あぁ、私はどこかで何か大切なことを忘れていた、なりたくない大人になっていたと思いました。
物事の本質は命を大切にみること。それだけではないかもしれませんが、まずはそこがベースなのかなと私は思いました。
上辺だけの、無機質なものに価値を感じ、それにばかり執着する。
そうではなく、本当に大切なものはなんなのか。そこに常に立ち返る必要があるのだと思いました。

星の王子さまは子ども向けの優しい本なんだと勝手に思い込んで今まで読んできませんでしたが、あまりの奥深さに驚きました。大人こそ読むべき本と思いましたし、とても読みやすいので本が苦手な方にもぜひ読んでほしいなと思いました。
世界中で有名になり読み継がれる本は、やはりものすごく意味のある・価値のあるものなのだなと改めて思いました。

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