ドラえもん座はえいえんに。
閲覧ありがとうございます。今日は、わたしの殿堂入り推しキャラのドラえもんのnoteを書いておこうと思います。
わたしは、小学校入学前に、ちょっと体を壊してしまい、しばらく小児病棟に入院していた時期がありました。春から小学生になるつもりなのに、なぜに、自分はパジャマを着て、ここにいるのか、
病院は嫌いだし、体はダルいし、どうなっているのか。
まだまだ経験値が無いので、不安しかないスタートでした。そんな中で担当してくださったドクターが小児科医がよくやるかもな、白衣にキャラクターのアップリケを付けたり、ネクタイをキャラクター柄にするとかしたり、子どもの心を和ませようとしてくださる方でした。
そのドクターはドラえもんのアップリケをポケットに付けていて、
「ドラえもんの道具だから、便利なんだよ。ここだけなんだ。だから、良くなるよ」とか言いながら、薬やシロップを出したりしてくれました。
「ドラえもんは、ほら、ジジちゃん(当時、わたしは自分をジジと呼んでいた)のベッドの隣の引き出しからも出てくるかもよ」
と、言うので
「じゃあ、出てくるまで、寝ない!」というと、
「ドラえもんは、恥ずかしがりなんだ。だから、ジジちゃんが寝てしまったら、のぞきにくるんだよ」
「ふーん。」
よく考えたら、ドラえもんは、あぐらかいてどら焼きをガバガバと皆の前で食べたり、野球して、叫びまわったりしてる場面もあるので、とうていシャイとは思えませんが、当時は、よく読んでない時だったから、信じました。
病院で注射などで嫌な気分のときは、
と、ドラえもんから励まされる感じで、いつしか、ドラちゃんと入院している感覚になりました。
先生が毎日ドラえもんの話しをするから、刷り込まれたのかもしれません。
お掃除の方が、遠くに見える渡り廊下を歩いているのを見て、
「あの、おばちゃんがドラえもんを運んだ!今なら、ドラえもんがいる!」
と、母親を困らせたりしましたが、わたしが見たのは、台車に乗せた青いゴミ袋を二段積みにしたものでした。青く丸い雪だるまみたいだったので、ドラえもんと思い込んだのです。
そんな日々の入院生活も終わりを迎え、退院のとき、先生から、「よく頑張ったね。えらかったね、おうちでもドラえもんと仲良くね」と、言われたので、
「先生のところにも、ドラえもんが来たらいいね!」
と、言うと
「え?僕?いゃー、僕なら来てくれるなら、キューティハニーがいいなぁ!!」
「だれ、それ!」
食い付くわたしを急かしながら、母親がペコペコして、出口に向かいました。
大人になっても、ドラえもんが好きなのは、ドラえもんの地位が安定しているからというのも、
あります。
ドラえもん闇営業!!テレビ朝日をクビ!
とか、
ドラえもんが参議院に立候補!
国民的人気者がセンセイに!!
とか、という報道が無いので、安心安全に推されます。
みんな、だれしもが、心の柔らかい部分に住まわせている人や、生き物、キャラクターがいます。
実際にそばにいて、体温が感じられる場所で、その存在を感じられなくても、自然に熱や優しさを伝えてくれたり、忘れがちな遠い日の気持ちを思い出させてくれたりもします。
わたしも、そういう存在はいくつか、持ってますが、ドラえもんは、多分、えいえんに星座のように、わたしの中で輝いていると思います。
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