満を持す『月と散文』
この本を80ページあたりまで読み進めて出てきた言葉は「どいつもこいつも天才かよ」であった。
今まで又吉さんの小説を読んだことがない。
又吉さんの本は出版される度に世間で騒がれていたし、映画化までされてさぞかし面白いのだろうということは読まずして理解していた。
この読まずに理解するというのは、彼が本を紹介する番組や雑誌の文章を読んでいたことが大きいと思う。
又吉さんが本を、そら絶対面白いのだろうと期待させるだけのことを彼は言っていたし、本についても博学だった。
ではどうして今