河村 眞弓 / 赤ちゃんとのお出かけ環境プランナー

ベビー用品メーカーで30年間、ベビーキープなどの赤ちゃん支援品を開発してきました。仕事…

河村 眞弓 / 赤ちゃんとのお出かけ環境プランナー

ベビー用品メーカーで30年間、ベビーキープなどの赤ちゃん支援品を開発してきました。仕事を通じて赤ちゃん連れの行動や本音と接した経験から、赤ちゃんとのお出かけ環境を紹介します。福祉住環境コーディネーター2級。グッドデザイン賞4回、キッズデザイン賞11回受賞。

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  • 赤ちゃんとのお出かけを楽しむために知って欲しいこと

    お出かけ先で利用するおむつ交換台、ベビーキープ(ベビーチェア)、ベビー休憩室に関して投稿した記事をまとめました。 読んだあと「お出かけがしやすくなった」と感じていただければ嬉しいです。

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赤ちゃんとのお出かけデビューを応援♪

はじめまして。 赤ちゃんとのお出かけ環境プランナー、河村 眞弓です。 ベビー用品メーカーで30年間、おむつ交換台やベビーキープ(ベビーチェア)、施設用カートなど乳幼児連れにとって外出先に「ないと困るモノ」を開発してきました。 3人の子育ても終了し、今ではたま〜に孫のベビーシッターもしています。 今まで培った経験を活かし、ビギナーママやパパたちのために、小さな子ども連れでのお出かけノウハウを教えてあげられたらと思い、NOTEデビューをすることにしました。 お出かけに限ら

    • 買い物ついでに育児相談

      イトーヨカドーの店舗整理が続いていると聞きます。 ベビー用品メーカーに勤めていたころ、施設で使用するベビー用品の開発でお世話になりました。 安全、品質に厳しく的確なアドバイスをしてくれる担当者が多くて、いつも勉強になりました。 おむつ替えや授乳する場所の赤ちゃん(ベビー)休憩室に、ミルクを作る調乳用温水器を全店に設置してくれたのは、ここが最初です。 施設用ベビーカートをいち早く導入してくれたのも、ここでした。 日本の赤ちゃんの外出環境設備はどの国よりも充実していると言われ

      • 出産予定日3週間前にプチ家出をした娘

        私の次女は現在子どもが2人いますが、最初の子を産む直前、プチ家出をしたそうです。 家出をした夫婦喧嘩の内容までは知りません。 出産予定日3週間を切ったころ。 ネットカフェで丸1日過ごし、結局旦那さんに迎えに来てもらったんだとか。 それを私に教えてくれたのは、ずーっとあと。 よりによってこの時期に家出は無謀でしょう。 私の娘なんで、そういう衝動的なことをしてしまうのは理解できなくもないですが…。 ただね、私にとっては待ち望んでいた初孫。 この時期、娘が妊娠糖尿病になってい

        • アメリカ スーパーマーケットのカート

          シアトルに2ヵ月ほど滞在していたので、しばらくアメリカお出かけ情報の記事を続けています。 アメリカはスーパーマーケット(以下、スーパー)に限らず、家電量販店、アウトドアショップ、ペットショップ、ホームセンターなど、どれも巨大な店舗が多いです。 日本でもお馴染みコストコみたいな広さのお店ばっかということです。 まあ、コストコもアメリカに本社がある日本法人ですけどね。 巨大な分、通路幅も広いのでカートがすれ違ってぶつかる心配はないですが、どの商品も種類が多過ぎて何を選んでい

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        • 赤ちゃんとのお出かけを楽しむために知って欲しいこと
          12本

        記事

          アメリカショッピングモールの子ども連れ

          長年、施設向けのベビー用品を開発してきましたが、その中にショッピングカートもあります。 開発に携わったことがあると、やはり海外に行っても赤ちゃんが乗るカートが気になって仕方ありません。 アメリカではスーパーマーケットとショッピングモール(以下、モール)では使用されているカートの種類が違います。 日本では同じのが使われていたりしますけどね。 ではどうして、アメリカでは場所によってカートの種類が違うのか。 今回は、モール(アウトレット含む)で使用されている子どもが乗れるカ

          アメリカショッピングモールの子ども連れ

          メジャーリーグ観戦での子ども連れ

          先日、シアトルでメジャーリーグの試合を観戦して来ました。 シアトル・マリナーズ対ニューヨーク・メッツ。 場所は、シアトル・マリナーズのホームグラウンド、T-モバイル・パークのスタジアム。 スタジアムには開始2時間前から入れます。 球場内に入ると、あちこちからジャンクフードの美味しそうな香り。 陽気な音楽がガンガンに流れ、自然とテンションも高まります。 開始前から、すでに熱気に溢れてワクワクしてきちゃいます。 週末ということもあり、家族連れがたくさん。 スポーツ観戦は世

          アメリカローカルフェスでの子ども連れ

          毎年夏にはシアトルの友人宅に滞在しているのですが、今年は定年したこともあって、厚かましくも2ヵ月滞在しています。 観光地巡りはしていませんが、たまにローカルフェス(ローカルフェスティバル:地元のお祭り)などに行ったりします。 ローカルフェスは、公園でやっている比較的大きい規模から、歩道で屋台が出ているだけの小さい規模まで様々。 日本でも海外でもローカルフェスは、気軽に行けてのんびり楽しめるのは一緒です。 私が行ったことのあるローカルフェスは、シアトル、アイダホなどの北

          アメリカローカルフェスでの子ども連れ

          生きるために泣く赤ちゃん、生きる目的が欲しい高齢者

          赤ちゃんが泣く理由は様々です。 でもその中には、ウソ泣きもあります。 かまって欲しい。離れないで欲しい。 泣くのが得意で、あっという間に涙をぽろぽろ流せる赤ちゃん。 大人のウソ泣きは顔だけですが、赤ちゃんは全身で表現できます。 つくづく赤ちゃんって役者だなーって思いませんか。 観衆の反応次第で、芸が磨かれていくよう。 保育園に子どもを預けている親なら、誰もが経験する入園当初の朝の光景。 親と離れるのが嫌で、今生の別れと言わんばかりのギャン泣き。 もう、心が引き裂か

          生きるために泣く赤ちゃん、生きる目的が欲しい高齢者

          崖っぷち。ど素人から商品開発をスタート。

          プロフィールには「ベビー用品メーカーで30年間、……開発してきました。」と偉そうに、商品開発のプロのようなことを書いています。 実際30年も同じ職業をしていれば、それなりの経験と知識は身に付きました。 でも入社したころは商品開発の仕方をまったく知らない、ど素人。 当時はマニュアルもなかったので、先輩(といっても年下)を手本に見よう見まねだったんです。 モノを宣伝する側から、作る側へ前職はグラフィックデザイナー。 学校もグラフィックが専門。 卒業後はずっと広告畑で働いてい

          崖っぷち。ど素人から商品開発をスタート。

          開発秘話。無名のおばちゃんが書くと…

          7月から毎週のように記事を書いています。 これ、私にしては凄いことなんです。 先月まで、月1回の更新に落ち着いていましたから。 NOTEを始めたきっかけは、外出先の子育て環境について、ママやパパたちに紹介していこうと思ったからです。 ……と、いうのは表向き。 本音は、 自分の開発した製品で、絶対に事故が起きて欲しくないから。 私は今年の3月でベビー用品メーカーを定年退職しています。 でも、開発した製品はまだ世の中にたくさんあります。 開発していたのが施設用だったの

          開発秘話。無名のおばちゃんが書くと…

          たった3フレーズの音痴な子守歌

          赤ちゃんの寝かせつけって大変ですよね。 うちの子はオルゴールソングで寝たよ。 うちはスイングラックで眠くなったな。 ある歌手の曲を聞かせると、すぐ寝るよ。 そんなアドバイスを聞いて色々試してみても、効果なかったりして…。 すべての赤ちゃんに効くのって難しいです。 「お母さんはどうやって夜泣き対策をしていたの?」 毎晩の夜泣きで苦しんでいる次女が私に尋ねました。 「完全母乳だったから、添い乳している間に自然に寝たよ」 まるで夜泣きなんかまったくなかったかのような、慰

          孫は来て良し、帰って良し

          孫は来て良し、帰って良し。 このコトバを最初に聞いたのは、仕事で孫がいるシニア世代にグループインタビューをした時でした。 最近の祖父母は、わりとドライなんだなあと思ったものです。 このコトバ自体は昔からあるようですけどね。 私も孫が出来て、やっとこの意味の真意が理解できるようになりました。 孫は可愛い。 とっても。 でも、一緒に暮らすのは嫌。 普段の生活スタイルは保ちつつ、たま~に会いに来てくれるのが嬉しいんです。 ベビー用品メーカーに長年勤めていたからといって、子

          障害者も普通に赤ちゃんとお出かけ【開発秘話】

          私が施設向けベビー用品の開発をはじめたころ、障害を持った親でも使いやすくする、といった観点でモノ作りをしていませんでした。 そもそも、想像すらしていなかったのです。 雨の日、赤ちゃんを抱っこして買い物に行くのはとても大変です。 それは子育て中の障害者も同じ。もっと大変です。 生活する上で、赤ちゃんとのお出かけは普通にすること。 障害のあるなしに関わらず。 そんな当然のこと、当事者たちから指摘されるまで気付くことが出来ませんでした。 障害のある人、それに関わる人たち。 彼

          障害者も普通に赤ちゃんとお出かけ【開発秘話】

          【トイレ編】赤ちゃんのヒヤリハット

          プロフィールではNOTEを始めた理由として、ビギナーママやパパたちのためにお出かけノウハウを教えてあげられたら、と説明しています。 もちろん、その通りなんですが…。 ただ、言い方を替えれば、赤ちゃんとのお出かけ先で事故を起こして欲しくない。特に施設向けベビー用品では。 だから何を注意したらいいのかを知ってもらいたくて始めました。 ベビー用品なので、赤ちゃんに安全なのは当たり前と思われて、他の製品より注意が怠りがちです。 でもそれは、使い方を間違えなければ、の話しです。

          施設向けベビー用品の開発を30年も続けられた理由【開発秘話】

          施設向けベビー用品は、使う人ではなく、施設や建築設計関係者に売り込む商品です。 この限られた市場の中で30年、ただひたすら「赤ちゃん連れが助かるお出かけ先のモノ」だけを企画・開発してきました。 ベビー用品メーカーに入社当初は、1年更新の契約社員。 施設向けで開発するものがなくなれば、契約終了。 商品ネタはすぐ尽きると思ったので、毎年、今期までかなと覚悟しながら働いていたものです。 それが5年後に正社員になり、まさか定年まで勤め上げるとは想像もしていませんでした。 そん

          施設向けベビー用品の開発を30年も続けられた理由【開発秘話】

          お出かけ先での搾乳

          今まで何回か赤ちゃんとお出かけしたときの授乳環境についてご紹介してきました。 その際、母乳中のママたちが必ずしているのは、“搾乳”です。 この搾乳、最初は上手にできないので痛いし時間もかかるので、かなり面倒なんです。 それで母乳育児を断念しちゃう人もいたりします。 そもそも、お出かけ先ではどこで搾乳してよいのかわからないんですよね。 1人では入りにくい授乳室先日、新聞に”授乳室に「搾乳もOK」明示”という記事が載っていました。 搾乳したくても1人では入りづらい授乳室。