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開発秘話。無名のおばちゃんが書くと…

7月から毎週のように記事を書いています。
これ、私にしては凄いことなんです。

先月まで、月1回の更新に落ち着いていましたから。

NOTEを始めたきっかけは、外出先の子育て環境について、ママやパパたちに紹介していこうと思ったからです。

……と、いうのは表向き。

本音は、
自分の開発した製品で、絶対に事故が起きて欲しくないから。

私は今年の3月でベビー用品メーカーを定年退職しています。
でも、開発した製品はまだ世の中にたくさんあります。

開発していたのが施設用だったので、結構丈夫に作られているんです。
なかには20年経っても、そのまま使われているのを見かけます。

20年経過したベビーキープ

発売当時は、自信をもって世に出した製品ばかりです。
でも、使いかたを間違えると、事故にならないとは限りません。

これからママ、パパになる人たちに、誤った使いかたをして事故を起こしてもらいたくない。

その対策として、情報発信できるSNSはどこかにないかと探していました。

息子から、NOTEなら20~30代のユーザーが多いし、ブログ初心者には書きやすいんじゃない?と、勧められたのが去年の12月。

NOTEだかBOOKだか知らないけど、まずはやってみて反応が良かったら続けようと、気軽な気持ちで始めました。

NOTEを始めて7か月

まず、私が自分で決めたルール。

それは、施設用ベビー用品を紹介する場合、特定のメーカーに限定しないということです。

利用者からすれば、すべて同じなので。

自分が開発した製品の情報が一番詳しいですが、紹介する場合は、偏っていないかを見直してからにしています。

著作権や肖像権、過去の守秘義務などは当然守っています。

始めてみてわかったこと。
毎日、更新する人って、すごいです。
尊敬します。
日記のように…と言いますが、つまらない内容でしたらフォロワーが消えるでしょう。

私も最初は頑張りました。
せっかく紹介するんだからと、せっせと自分でイラストを描いたり、エビデンスとなるデータを調べ直したり…。

1つのブログを書くのに平均2日~3日もかけていました。

まだ退職前でもあったので、事前に会社にも記事の掲載目的を説明するなど、後からもめないように根回しも。

数回、記事を書いてみて、仕事の片手間に書けるほど自分は器用じゃないということを知りました。

ネタはつきない。でも、あまりに大変。
そこで結局、1ヵ月に1回更新できれば良し、と自分でゆる~いノルマを付けて継続することにしました。

まずは継続させよう。
継続さえすれば、いつかは読んでくれる人が増えるだろうと。

でも、それは考えがとても甘かったようです。

月1回の更新だと、気付いてさえもらえないんです。

ブログ上級者だったら、きっと笑ってしまうんでしょうね。

月1回の更新では、たまに通りすがりの人が気付いて読んでくれる程度。
そのうちの数人が面白いと思って、スキを押してくれる。
私はそれだけでも嬉しくなっていましたけどね。

でも、この状態だと、情報発信という目的は永久に実現できないなと気づき始めました。

創作大賞に応募してみた

そんなとき、「創作大賞」というお祭りがあるのを知りました。
何万という応募数が集まるのだったら、読んでもらえる確率も少しは上がるんじゃないかと期待したんです。

でも知ったときは締め切りまで、あと20日。
いつか定期購読にしようとストックしていた開発ストーリーのうち、いくつかの製品秘話をまとめて1つのエピソードで出してみました。

この製品が出来たきっかけは?
よく人から聞かれていた製品だけをまとめてみたんです。
ベビーキープやファミレスのベビーチェア(ブースターシート)などです。

文字数が10,000字までと決まっていたので、どこを削ろうかと悩みながら、なんとか下記の記事にまとめてみました。

施設向けベビー用品の開発を30年も続けられた理由【開発秘話】|河村 眞弓 / 赤ちゃんとのお出かけ環境プランナー (note.com)

結果は、いつもよりちょっと反応がいいくらいでしたね。

子育て中の世代だったら、一度は使ったことがある、または知っている製品ばかり。
製品の知名度はそこそこあるので、もう少しアクセス数が上がるかなと期待したんですが、ちょっと残念な結果でした。

開発したのが無名のおばちゃんだと、気付かれることもなくスルーされちゃうんですね。

これが現実。
定期購読なんて、夢のまた夢でした。

まずは3年以上の継続を目指す

でも、これで諦めません。

なぜなら、私の開発した製品も、発売直後はまったく売れなかったんです。

売れ始めるのは、だいたい2~3年経ってから。

中にはまったく売れないで終わった製品もあります。

それでも勝率は、約6割。

途中で、あまり売れなくなった製品も含みますが。

でもこれ、商品開発者にとっては凄い勝率なんですよ。(自分で言うか)

20年経った今でも、色替えなどのマイナーチェンジだけで、販売を継続している製品がたくさんあります。

すぐやめると思っていた製品開発の仕事を30年も続けられました。

NOTEが今後30年残っていられるのか、
私があと30年も長生きできるのか。
それは、誰にもわかりません。

石の上にも3年。
NOTEの継続は、まずは3年以上を目標にしていきます。

そうなると、無理したくないので、私の場合、更新は月に数回までですね。
う~ん、やっぱり考えが甘い、無名のおばちゃん。

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