2浪宅浪体験記⑥ ~どれだけ不格好でも~
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惨敗に終わった1日目のあとも図書館には行き続けた。
勉強には全く集中できなかったが
それでも、諦めようとは思わなかった。
こんなどうしようもない僕のことを認めてくれた人たちがいる。
その人たちの顔を思い浮かべると諦めるなんてことはどうしてもできなかった。
どれだけ不格好でも
どれだけみじめでも
それでいい。
前だけは向いておこう。
そう、自分に言い聞かせた。
やる気にむらのある僕はそういい聞かせても毎日図書館に通うことはできなかったし、睡魔にも打ち勝てず一日寝て終わる日もあった。
が、机に向かうこと自体はやめなかった。
そうしていくうちに分からなかったことが少しずつだがわかるようになり、問題も解けるようになってきた。
そんな日々を過ごしながら、夏も終わりに近づいてきたある日、僕は模試を申し込むことにした。
「勉強も徐々にできるようになってきたし、この模試で自分の成果を存分に出そう」と意気込んでいた。
自分がこの模試でどん底に落とされることも知らずに。
つづく
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