2浪宅浪体験記最終回 ~終わりと始まり~
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合格発表当日。
会場に番号を見に行った。
大勢の人が集まっていたがどこか静まり返っていた。
合格発表の掲示板の幕がはがされる。
番号をなめるように見ていった。
僕の番号は、、、
あった。
あった!?
一瞬信じられなかったが、もっていた紙切れに書かれた番号と同じものがそこにはあった。
長い冬がとうとう終わった瞬間だった。
冷静さを保とう平静を装ったが、足が震えていた。
早速、親に電話を入れる。
「お母さん、番号あったよ。」
反応がない。
、、、
鼻のすする音がした。
電話越しからでも、泣いてるのがわかった。
しばらくして
「おめでとう、桜やっと咲いたんだね。」
と泣いた声で、ぼそっとつぶやいた。
「そうだね、支えてくれて本当にありがとう。やっと咲いたよ。」
まだまだ寒さが残る3月の季節に暖かい日差しが降り注いでいた。
終わり
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