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親子の距離感

「本日こちらのお薬が出ております」
病院の受付で会計時に職員が伝える。

受診者はお子さん
ズイッと処方箋を確認するのは、母。
職員は受診者に話しかける
受診者も反応を示そうとする。

そんな時ズイっと反応してくるのは、母。


その子は、意思の疎通ができないのですか。


病院のスタッフ時代、こんな光景を見ることがたくさんあった。

「この子にはいつまでも自分がついていてあげないと。」
そう思うかもしれない。
心配かもしれない。
だが、私たち大人が思っている以上に子供達は大人で、しっかりしていて、頼もしい。

子供たちを信じて、もう少し見守ってみてほしい。

30秒…いや、15秒。
私たち大人が反応するのを待ってみたら、子供たちは動いてくれるかもしれない。
そんな彼らの
        「できた。」
を見守ることも、私たち大人たちの大切は役目なのではないか。
私たちが見守ることで、子供たちは自信がついていくのではないか。
成功体験が増えてゆくのではないか。
病院の受付の人と話せた。が他の話せた。に繋がるかもしれない。

目は合っているのである。
そう。
職員のことを彼らはちゃんと見てくれている。
反応を示そうとしてくれている子達もいる。

親が代わりに話してくれるから。それでよい。
それが何年も続いたらどうだろうか。
私たち大人が一緒に出かけられなくなったら…

外部との関わりや外出は病院に行くぐらい。
という人もいるのではないか。
社会と関わる芽を、ほんの小さな芽でもよいから伸ばしていきたいとは、思わないだろうか。
秘めたパワーを見届けたいとは思わないだろうか。

      【やってあげること】
だけが愛ではない。
愛があれば、見守られることも愛だった。と彼らもいつか氣づいてくれるのではないか。


あなたは、
自分の子供を信じることができますか。

この記事をみて、綺麗事ばかり言うな。ウチの子はそんなことできない!とカチンときたそこのあなたほど、少し立ち止まってみてほしい。

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