突然、犬がやってきた!
僕は5年生になり、だんだんと体力がついてきた。
今では、毎日学校へ行けている。
激しく体を動かすと喘息の発作が出るし、ブツブツも酷くなる時があるけど、以前にくらべるとマシになってきてた。
だけど、やっぱり、チビであることは変わりない。
当然、クラスでは1番前だ。
いや、学年でも1番チビに違いない・・・。
時々、ふと「おばあちゃん元気かなぁ~」と思い出す。
もう、おばあちゃんのいない日常がそこにはあった。
「おばあちゃん、もう僕は、ごまめじゃないんだよ」
僕は、おばあちゃんに心の中で呟いていた。
ゲームなんかしないって決めたのに、いつの間にかまたしていた。
友達もできて、毎日がどんどん過ぎて行く。
ある日、遊び疲れて家に帰ると犬がいた。
「え?」
僕は夢中で撫でまわした。
お母さんは、知り合いに貰ったと言った。
その犬は、雑種で大人の犬だった。
僕は嬉しくて嬉しくて可愛くて仕方がなかった。
「家に入れたい」
「ダメ、外で買うから」
お父さんが庭に小屋を作ってくれた。
その犬は女の子なのに、なぜか名前は「コロ」だった。
凄く人懐こい。
名前を呼ぶよこっちを向く。
絶対に賢い犬だ!
おばあちゃん知ってるのかなぁ~
僕の家に犬が来たよ。
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