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ブランディングのメモ帳

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「ブランドを立ち上げる」その言葉が示す本当の意味を知らなければブランド構築などできない。一見ブランド先進国に見える日本は実はブランド後進国である。なぜそうなったのか?どの時代より… もっと読む
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ブランディングのメモ帳-1

ブランディングのメモ帳-1

「ブランドの意味」

ブランディングって何だろう?「ブランドを作ること」それは正論で正しいけれど間違っている。なぜなら「ブランド」の定義づけも「作る」の意味も曖昧だからだ。

では「ブランドとは何か?説明してみてください」と問われたらどう答えるだろう?

歴史を紐解けば「ブランド」とは牧場の牛の臀部に付けられた焼印のことである。確かに起源としてはかつて牧場から逃げた牛がどこの牧場の所有物か示すため

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ブランディングのメモ帳-2

ブランディングのメモ帳-2

「モノが商品になり、商品がブランドになる過程」

「差別化」「品質」「ターゲットユーザー」「商圏」「拡散」「認知」「安定」。

もちろんこれら以外にもブランディングの要素はある。でもこれらを成立させるための過程を考えて行かないとブランドを成立できないのも事実。そして、「自然発生型のブランド」と「人の意思で立ち上げたブランド」という違いから考えると、ブランドが成立してゆく過程も違ってくるのではないか

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ブランディングのメモ帳-3

ブランディングのメモ帳-3

「知恵を駆使してブランドを育てる」

小さなお店がブランドを育てるために何をすれば良いのでしょう?大抵の場合ブランディングには「広報宣伝」を中心にした戦略が組まれます。でも「広報宣伝」の手法の多くは多くの資本を投下しなくてはならなくなります。そんな資本力などない事業者はどうやってブランドを立ち上げれば良いのでしょう?

「広報宣伝」を使ってブランドを告知する目的は「知名度」を上げるためです。だった

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ブランディングのメモ帳-4

ブランディングのメモ帳-4

「お客様を惹きつける『意図』をブランドに込める」

ブランドを立ち上げる時に誰もがいつも悩むことがあります。それは「商品」が先か?「顧客」が先か?ということです。

「ブランド」とは「良い商品」とその商品を好む「顧客」との結びつきで成立します。その成立過程では「良い商品」が先に生まれ、その商品に相応しい「顧客」が集まって自然発生的に「ブランド」が生まれる場合と、先に「顧客層」の嗜好性に合わせて「商

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ブランディングのメモ帳-5

ブランディングのメモ帳-5

「どこで誰にどんな商品を売るのか?」

地方に住んでいると農家や飲食店、雑貨小物なんかを販売する小規模なマーケットに良く出くわします。神社の境内や学校の体育館、近くの公園に所狭しとお店が並びます。楽しそうで微笑ましい光景ですね。昔子供の頃に行った夏祭りの出店を思い出します。

でもよく見ると地域のマーケットと祭りの出店では売っている商品が少し違っているように思えます。「?どこが違うんだろう?」もう

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ブランディングのメモ帳-6

ブランディングのメモ帳-6

「物語がブランドを生み出す時代」

時代は大きく変貌しつつあります。かつての「ブランディング」の常識も通用しなくなってゆきます。私感ですが、これからおそらく2〜3年で思いもよらないような変化が世界中で起こると思っています。気候変動による天変地異とか新種のウイルスによるパンデミックとか…それらはすでに起こってますが、感じているのはそういう変化ではなく「社会構造」そのものの変化です。

タリバンが政権

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