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「ソースプリンシプル」にまつわる本を読み始めてお金観の探究が始まった〜その2〜ソースプリンシプルとアイデンティティ編
はじめに
2022年から始まった私のお金にまつわるInner Journey(内面の探究)season3について書き始めています。1回目の記事はこちら。
今回は私が行ったお金にまつわる取り組みや得た気づき・学びについて引き続き書いていく前に前提として共有しておくべき情報について書きます。
アイデンティティとは?
(以下の内容は書籍『すべては1人から始まる――ビッグアイデアに向かって人と組織が動き出す「ソース原理」の力』を参照・引用しています)
ソースプリンシプルにおいてアイデンティティとは、
その人の習慣、態度、信念、行動、物事の捉え方の土台
個人的な変革を可能にしたり阻んだりするもの
その人が人生で演じている複数のキャラクターや演じることに抵抗を感じるキャラクターの総体
であり、最後に「総体」と書かれているようにここでいうアイデンティティとは単数ではなく複数を指しています。
ソース・プリンシプル提唱者のピーター・カーニックは、このことを何千もの小さな鏡でできたキラキラした大きなミラーボールに例えています。
![](https://assets.st-note.com/img/1675899260795-HORdiXWv5x.png)
この1つ1つの鏡は特定の瞬間に体現されるキャラクターであり、光っているものと暗くなっているものがあります。暗くなっていて、自分でも気づかない部分はユングが「シャドゥ」と呼んだものであり、人生のどこかの時点で抑圧されたアイデンティティです。
アイデンティティのどこが光っていて、どこが暗くなっているかは、各自の人生経験によって形作られる固有のものであり、それがその人のアイデンティティの全体像として人となりをつくっている。
また、アイデンティティは私たちの習慣・行動に影響を与えている土台のため、特定のアイデンティティの抑圧は、特定の行動の抑圧に直結すると言えます。
アイデンティティとソースの関係
ソースが明確になった次のステップを実行する際に、分かっていてもどうしても踏み出せないことがあります。
その要因の1つになりうるのが「抑圧されているアイデンティティがあるから」という視点です。言い換えれば、その特定の行動を取るために必要不可欠なアイデンティティが抑圧されている、ということ。アイデンティティのパワーは顕在意識よりも強いため、「頭では分かっていても」動けないということが起こります。
だからこそ、ソースとしての創造性を最大限に活かすためにはその抑圧されているアイデンティティを開放する(投影を取り戻す)というプロセスが必要不可欠となるのです。
ソースが行っている活動(イニシアチブ)が活性化していなかったり、お金や人間関係で困り続けているとしたら、その要因はソース自身の抑圧したアイデンティティがそうさせている可能性が高いです。
なぜ投影という言葉なのか?なぜ取り戻すなのか?を知ることはその本質を知ることに近しいと思いますので個人的な理解について書きます。(書籍の中ではこのあたりは触れられていないので原著者にも聞いてみたいところ)
「投影」というのは例えば、「プロジェクター(映写機)で投影する」というようにパソコン上のスライドや映画のフィルムといったデータを壁などに映し出す時に使う言葉です。
この書籍で心理学的な意味合いで使われている投影とは自身の持つ力(例でいうパソコン上にあるデータ)を何らかの理由で忘れて、ないものとしてしまい、代わりにその力を発揮していると個人的に感じる特定の人やモノなど(壁に映し出されたデータ)に「だけ」その力があると思ってしまう現象のことを指していると私は捉えています。言い換えれば、特定の人やモノに対して自分が本来持っている力を丸ごと預けてしまっている状態です。
だからこそ、その預けている力を「取り戻す」ということで、取り戻す、という動詞を使っていると予測しています。この力が取り戻せると、抑圧されていたアイデンティティが開放されたという状態になり、自由に扱えるようになる、ということです。
※少し調べてみたら・・・
投影とは、防衛機制の一部とのこと。防衛機制とは、心理学辞典によると『不安や抑うつ・罪悪感・恥など、不快な感情の体験を弱めたり、避けることによって安定を保つために用いられる心理的作用。通常、意識して生じることはない。』ものであり、かの有名なジークムント・フロイトの娘であるアンナ・フロイトによって発表されました。
防衛規制はアンナ・フロイト曰く9種類ですが、Wikipediaの情報を
参照するとその後に増えて?細分化されて?30以上が載っていました。そのうち、投影という単語が含まれているものは少なくとも3つありましたが、Tomの書籍で書かれているワークの投影はこのどれとどう関係があるのかについてはさらに調べてみないと分からないという現在地でした。
なぜお金なのか?
ソースプリンシプルではその前段としてマネーワーク(お金に対する自身の投影に気づき、それを取り戻すワーク)に取り組みますが、なぜお金を扱うことが重要なのか、著者であるTomはいくつか理由を教えてくれました。
お金は私たちが生きているシステムのどこにでも行き渡っていて、避けて通ることができないから。
個人としての生活においても自分が進めているイニシアチブにおいてもお金は流れていく必要があり、それには自分とお金との関係が大きく影響しているから。
だからこそ、ソースとして効果的に活動するためにはお金との関係において抑圧されているアイデンティティができる限り開放されていることが重要、ということなのです。
言い換えれば、自分自身を深く知り、全体性を発揮していく上でお金という入り口はとても効果的だと言えます。
投影を取り戻すためには?
投影を取り戻すために重要なことは、その機会に気がつくことです。例えば、罪悪感や嫉妬といったネガティブな感情がそのシグナルの1つです。他にも、行動したいのにできないといった葛藤もそのシグナルといえるでしょう。
これらのシグナルをきっかけとしてピーター・カーニックが開発したワークを行っていくというのが書籍でも語られていることとなります。
さいごに
簡単にまとめます。
ソースとして自身を最大限に活かしていく上で自己探究とSelfdevelopment(自己変容を促進する営みという意味合いで私は捉えています)は必要不可欠。
なぜならば、実際にさまざまなことを行動に移す上で自身の抑圧されたアイデンティティが足枷となる機会が多いから。(その抑圧されたアイデンティティの中でも特にパワフルなものがお金にまつわるもの。)
この抑圧を開放するためにワークを行いますが、そのワークを行う入り口となるのは、自身が誰かの特定の行動に対して感じる罪悪感・怒り・嫉妬といった感情や行動したいのにできないといった葛藤であり、それらに気がつくことから始まる。
これで必要な前提情報を紹介ができましたので、次回からは、書籍に書かれているワークなどを通じて発見した自分自身について書いていきたいと思います。
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