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美しく、強い想いが込められた弔辞

色々と賛否両論あった国葬が
本日執り行われましたね。
仕事だったので、そのときの中継を
リアルタイムでは見ていませんが
人手の多さはリアルタイムで見てました。

というのも、一般献花会場の
最寄駅は東京の半蔵門駅なのですが
あまりの行列で最後尾が四ツ谷駅まで
達していたんです。
自分、オフィスが四ツ谷にありまして
やたらと人と、警官が随分と多く
配員されているなと思ってまして。
したら、Twitterを通じてその要因を知りました。

騒動が落ち着いた頃
菅元総理の弔辞が素晴らしい──
というニュースを見たので
12分ほどの追悼の儀を拝聴しました。

…菅元総理が総理大臣を務めていた頃
個人的にはあまり印象に残らない人でした。
覇気があるようには感じず
大人しく淡々と話す素振りは
果たしてリーダーシップとしてどうなのか?

と思わざるを得ないもの。

ですが、蓋を開けてみると
短い任期ながら、国民の生活に影響を与える
様々なことを決めてくれました。

・携帯電話料金の削減
・不妊治療の保険適応
・ワクチン接種

これらの動きはかなり大きく
当事者として関わる人も多いでしょうから
その恩恵を受けた人も結構
いるのではないでしょうか。

そんな、菅元総理の追悼の儀。

確かにとても美しく
素晴らしい言葉だと思いました。

元官房長官としての言葉や
元総理としての言葉ではなく
一人の友人としての言葉を聞いて

「あー、これは涙を誘う」

と素直に思いました。
というかちょっと涙が出かかっていた。

特に冒頭のここ。

あれからも朝は来て、日は暮れていきます。
やかましかったセミはいつの間にか鳴りをひそめ、高い空には秋の雲がたなびくようになりました。
季節は、歩みを進めます。あなたという人がいないのに、時は過ぎる。無情にも過ぎていくことに、私はいまだに許せないものを覚えます。
天はなぜ、よりにもよって、このような悲劇を現実にし、いのちを失ってはならない人から生命を召し上げてしまったのか。
悔しくてなりません。哀しみと怒りを交互に感じながら、今日のこの日を迎えました。

大切な誰かを失っても、太陽は登り、夜が訪れる。
身の回りは不変なのに
なぜか自分を取り巻く環境は変わってしまう。

そんな悔しい思いから始まり
安倍元首相との昔のエピソードを交え
友人…ならぬ戦友として日本を考えた話に加え
二人しか知らないことを追悼に込める。

人を引き込ませる、聞き入ってしまう
見事な、美しい弔辞でした。

…改めて、弔辞とは
亡くなってしまった悲しみやその人を
悼む気持ちを表す、故人へ贈る別れの言葉。

一人の友人として、とても悲しく悔しい
別れの言葉に込めた想いは
菅政権時代には見えづらかった
強さや愛を感じられた素晴らしい内容でした。

改めて安倍元総理。
ご冥福をお祈り申し上げます。


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