東大卒が実践した超短期学習法② 「正解を知ることを躊躇わない」
前回、超短期学習法①で「超短期学習法」の第一歩として「参考書を通読すること」について書かせていただきました。
今回は、通読後の学習法について、書かせていただきます。
受験では、一人一人、科目の種類、数、難易度が異なりますが、どのような学習においても重要であると私が考えること、それは、
「分からない事は考えることに時間をかけず、正解を知ることを躊躇わない」
ことです。
私自身、中学受験では灘中学校、大学受験では東京大学を目標に設定したことで、最難関レベルに合格するための学習をする際には、分からない事の連続でした。
そのような時、私は「分からない事は当たり前、むしろ、分からない事を見つけられたことで理解が出来ればより上のレベルの学習へ進める」という意識を持ち、少し考えて分からない事は躊躇うことなく、正解を確認し、学習を進めていました。
予備校や学習塾では、「分からないことはすぐに答えを見るのではなく、自分でじっくり考えてみる」ことをよく指導されていましたが、それは学習の到達度によって必ずしも正しくないと思います。
自分の力で考え、模擬試験等で自分の位置を確認することは、学習をある程度進めた後、学習すべき内容全体の正解、解答方法をひとまず知ることが出来た後で良いです。
初めて見る問題に不必要な時間を浪費するのではなく、その時間をより多くの初見の問題に挑むことに費やす方が効率的な成績向上を望めます。
私自身、受験生時には、必要のない模試は受けず、模試は自身の勉強レベルを把握するためではなく、分からない事を探すことのできる「今教材」として活用していました。
ただ、分からない事の解答を見ても分からない時は、自分で再現出来るまで時間をかけ、徹底的に理解することも一方で重要です。
特に基礎的な内容は、その後の学習の基盤となるため、曖昧な理解では後々手戻りになり余計な時間を費やすことになりますので、着実に理解していくことが大切です。
まとめますと、どのような学習においても、
①分からない事は正解を見ることを躊躇わない
②正解を見ることで、知らない手法、内容を知る
③正解を見ても分からない事は、自分の力で再現出来るようになるまで、時間をかけ徹底的に理解する
の3点を意識することで、短期間で成績向上させる事ができます。
私が勉強法を助言させていただいた方の中には、
①正解をすぐ見ることに躊躇する方
③分からない事をぼんやりと理解した気になって先へ進む方
が多いと感じましたので、学習をされる際の一つの意識がけとして、一度実践していただければと思います。
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