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「やりたい」と思ったことを10年間放置し続けた僕の失敗体験と、そこから学んだ大切なこと


2021年10月27日。

その日、僕はドキドキしながらFacebookのメッセンジャーを立ち上げていました。


目的は、ある人にメッセージを送るため。

あて先は「中越裕史」さん。


``やりたいこと探し専門‘‘の心理カウンセラーであり、

僕が25歳くらいから「働き方のバイブル」として何度も読み直している「なぜあの人は楽しそうに働くのか」という本の著者です。


僕はいま、働くことに悩む人のためにコーチングをしています。

そんな僕にも、もちろん「自分のやりたいことが分からない」と悩んだ時期がありました。目の前が真っ暗に感じるほどの悩みでした。

だけどそんなときに見つけた中越さんの本が、自分の悩みの本質を言い当て、これからの進むべき道に光を照らしてくれたような気がしたんです。


「あぁ、この本は自分のために書かれたものだ…」


もちろんそんなはずはないのですが、その時は本当にそう感じるほど吸い込まれるように読んでしまった本でした。


「僕は、この本のおかげでやりたいことを見つけることができた」


そのお礼を直接伝えたいと、ずっと思っていました。

本も10年以上、何度引っ越しをしても新居に持っていき、定期的に読み直し続けてきました。それほど大切な本になっているということも、伝えたいことでした。


2019年6月にFacebookで繋がってもらえた中越さんから、僕の投稿に「いいね」を貰えたことをきっかけに「よし、このタイミングで連絡をするぞ!」と決意を固めたのが、冒頭のシーン。


普段は何のためらいもなくメッセージを送信しているそのアプリに、文字を打ち込む手が少しばかり震えているような気がしました。


頭のなかで、送信をためらわせる声が聴こえてきます。

「迷惑がられたらどうしよう」

「連絡したことを後悔する出来事が起きたらどうしよう」

「このまま、直接関わらない方が自分にとっていいかもしれない」

そんな、都合のいい解釈まで飛び出してきました。


だけど、この機会をどうしても逃したくありませんでした。

なぜなら、10年前にも同じように悩み、そして連絡することを諦めたことがあったから。


今日は僕のそんな実体験から、「やろうとしていることを後回しにすると、結局ずっとやらなくなってしまうよ」ということについて、お話したいと思います。



10年前、なぜ僕は連絡しなかったのか


あらためまして、ライフキャリア山崎です。

今日は僕の「赤裸々な失敗体験」と、そのことから学んだ「行動力の付け方」についてお話します。


さて、僕が中越さんを知ったのは10年前でした。

冒頭で紹介させていただいた「なぜあの人は楽しそうに働くのか」という本を手に取ったことがきっかけです。


当時「自分のやりたいことが分からない」という状態だった僕が、理想の人生に向かうきっかけをくれた本です。

大袈裟でなく「自分のために書いてもらった本だ」と思ったくらい、その時の僕の悩みについて、分かりやすく書かれていました。


本を読んだ僕は、著者情報に書かれていたHPにアクセス。中越さんがどんな人で、どんなサービスを提供しているのかが気になって、隅々まで読み込んだことを覚えています。


その時、僕のなかには、

「直接連絡して、お礼を伝えたい!」

という気持ちがはっきりとありました。

だけど、HPを一通り読み終わるとブラウザを閉じてしまいました。

「中越さんは大阪の方なのか。せっかくお礼を伝えるなら直接話したいし、今すぐはちょっと難しそうだな。」

たしかに東京に住んでいたので、真っ当な理屈をこねてブラウザを閉じたように見えますが、今思えばこれはただの「言い訳」であり「自己正当化」なんですよね。


イソップ童話に出てくる、美味しそうなブドウを取り損ねて「あのブドウはきっと酸っぱくてまずいに違いない」と言いながら去っていくキツネと同じ行動です。


本当は、連絡をするのがただ怖かっただけ。

だからあんなに悩んでいたのに、その悩みを解決することより「怖さに向き合わない一時の安心感」を選んで連絡をしないことを選択したのでした。



なぜその後10年間も連絡をしなかったのか~行動できない理由~


その後、冒頭のシーンに至るまで僕は一度も「中越さんに連絡しよう」としませんでした。

もちろん、きっかけとなる機会は沢山ありました。


中越さんの、別の本を購入したとき。

中越さんの公式LINEに登録をしたとき。

中越さんとFacebookで繋がれたとき。

中越さんから、はじめて自分の投稿に「いいね」が付いたとき。


※ここまで書いてきて、自分ストーカー気質なやつなんじゃないかと思えてきました。笑

「でもこういうのって誰にでもありますよね!」ということでスルーして続けます。



色々なきっかけが転がっていたにも関わらず、僕は「あの本のお礼が言いたい」という気持ちをずっと心のどこかにしまいながら、普通に生活をしていました。

※ちなみに、心理学的にはこのような状態を「未完の感情」といいます。人は後回しにしてしまったことを、いつまでも抱えてしまうのです。


最初にできなかったから、2回目以降の機会では「できるはずないよな」という先入観があったのかもしれません。

実際、冒頭のシーンに至るまで、一度も「本気で連絡をしよう」とは思いませんでした。未完の感情が、自信を奪っていました。


また、アラジン・ファクターという本のなかには「欲しいものを手に入れようと頼むときに現れる5つの障害」というものが紹介されています。

ここでは、さらにこの5つの障害照らし合わせながら、僕の内面を探ってみましょう。


①無知:どうやって頼めばいいのか知らない
→過去にやったことがなかったから、はじめての経験だった。だから怖かったのかも。
②間違った思い込み:勝手に限界を定めてしまう
→「迷惑がられたら」「連絡したことを後悔する出来事が起きたら」は、完全に僕の思い込み。連絡してみないと、分からないのだから。
③恐怖:過去のトラウマ経験
→このケースにおける最大の恐怖は「拒絶の恐怖」だと言われている。過去にあった「拒絶されたショック」が無意識に恐怖心を生み出して、間違った思い込みを作り出していたんでしょう。
④低い自己評価:「自分なんて」という気持ち
→日本に限らず、自己評価が高い人はほとんどいないらしいです。僕も「活躍されているカウンセラーの方に、自分なんかが連絡していいのか?」という気持ちが間違いなくありました。
⑤プライド:一人でやらねばならない
→「最初から一人で完璧にやらねばならない」というプライドを持っている人は多いとのこと。それが出来ずに尊敬や友情を失いたくないという感情が行動を阻害するらしい。僕も「頼っていいのか?」はありました。今もあります。


以上が、僕が行動できなかった理由です。

分析すると色々と出てきますが、結局10年間このことと向き合うことなく過ごしてきたんだと思います。


もちろん「絶対にやらないといけないこと」ではありません。でもうっすらとでも僕は10年間覚えていたんです。「やりたいことを後回しにした経験」を。

そのことは、僕のなかに「やりたいことを後回しにしたことがある」という状態のまま、10年間残り続けていました。



そして冒頭のシーンに


2021年10月27日。

その日、僕はドキドキしながらFacebookのメッセンジャーを立ち上げていました。


10年間後回しにした、「中越さんに連絡をして、あの本のお礼を伝える」というミッションを完遂するために。(ちょっと大袈裟^^;)


震える気持ちと指先で、何とかメッセージを打ち込みました。

「はじめまして、山崎将吾と申します。
突然のメッセージ失礼します。

この度は投稿にいいねを頂きありがとうございました!

私は現在フリーでキャリアコーチをしているのですが、実はやりたいことを突き詰めるきっかけをくれたのが中越さんの「なぜあの人は楽しそうに働くのか」でした。

その中越さんに認識していただけたことが嬉しく、失礼ながらご連絡させて頂いた次第です。独立までは何年も何年も悩んだりスモールステップの挑戦をしての繰り返しでしたが、大切にバイブルのように持っていた本でした。

心からやりたいことに取り組める人がもっともっと増えたらいい、そう思いながら僕も頑張っていきたいと思います。

急なご連絡にも関わらず長文で失礼いたしました。これからもファンとして注目させていただきます!」(原文ママ)


文章を打ち込んだ後も、刷り込まれた「恐怖」は僕を包み込んでいました。それでも最後は、

「ええい!どうにでもなれ!」(失礼。笑)

という気持ちで、送信ボタンを押したことを覚えています。


結局、やり残したことは自分の意志で動かさないと動かないものだと、ボタンを押した瞬間に感じました。

「いつか、またきっかけがあったら」

「今やっていることが落ち着いたら」

などなど、そんなことを考えているうちは本気で行動なんてできないんだろうなと、今回のことを通じて、改めて思ったのです。


そして、もう「やろう」と思った瞬間の気持ちをないがしろにしないぞ、ということも決めました。

「やりたい」という気持ちは、常に恐怖とセットでやってくるのかもしれません。

だけど、後回しにすればするほど、恐怖のほうだけ大きくなってきてしまう。だから、これからはもっと自分の気持ちに正直になろう。


「やりたい」と思った時に、色んなことに挑戦していける自分になろう。

そんな決意も、送信ボタンを押すと同時に自分のなかに芽生えました。



中越さんから返信を頂いたのは、送信ボタンを押してから約3時間後のことでした。メッセージの中には、

「ご連絡を頂けてとても嬉しいです!」

「僕の本を読んでキャリアコーチをしているなんて、本当に光栄です」

という言葉がありました。


その文章を目にした瞬間、なんとも言えない「じわーっ」とした感動とともに、「お礼を伝えられて本当によかった」という気持ちが湧いてきました。


こうして、10年間後回しにしていた僕の「未完の感情」は、無事完了させることができました。(成仏)



さて、あなたには「やり残したままのこと」はありますか?

僕自身が感じた通り、やり残したことは「自分の意志」で動かさない限り、動き出すことはないんだと思います。


だけど、意志を持つきっかけとなる「機会」というプレゼントは、気づいていないだけでたくさんたくさん、あなたに渡されているかもしれません。

僕にとっては、Facebookで繋がって、中越さんから「いいね」を頂けたことが機会というプレゼントでした。


この記事を読んで、もしあなたが「自分にもやり残していることがある」と気づいたならば、それも立派な「機会」なのかもしれません。

ぜひ、これをきっかけに止まっていた時計を動かしてみても、いいかもしれませんよ。もちろん、強制はしません。


ただ、もしそのきっかけを活かして、人生が動き出したときはぜひ僕にも教えてください。僕はその出来事を、中越さんに「あなたがくれたきっかけが、こんなところにまで繋がりました」と伝えたいです。


10年前、中越さんの本によって決意を深めた「自分と同じように悩んでいる人のきっかけになる」という想いを、僕もこれからの仕事に込め続けていきたいと思います。


やりたいことは、やりたいと思った時にやる。

この気持ちを忘れず、また走り続けていきます^^


山崎 将吾



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