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だって、できない。

僕は、体育の授業が嫌いだ。
そして、苦手だ。

サッカーの授業があった。
先生が、動けというのでできるだけボールを触れるように頑張った。

クラスの一軍が、僕のことを何もしていない、邪魔だと言った。
干渉するなと。

僕は、何もせずにボーっとたっていた。

クラスの一軍がまた言った。
邪魔だ、要らない」と。

頑張ったところでどうせ怒られる。何もしなくても怒られる。

体育の授業は残酷だ。運動ができない人に対する逃げ道が用意されるわけでもない。授業をサボって目の前のPCに助けを求めることもできない。
炎天下の元、一時間教師の満足のいくように動き続けなければいけないのだ。

一切逃げ道が用意されない、50分。
あれほど心が擦り減る感覚を覚えることも珍しい。



動くことをやめた体育の授業以降、僕は一軍から嫌われるようになった。



学校に行きたくない。でも許されない。
親は学費を払ってくれているし、祖母は僕に期待をかけてくれている。
重すぎる。僕はもう押しつぶされる。

重さを、ネットに流して。
明日を生きる。



生きてる価値あるのかな、僕。

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