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ノートで叶えた宮城万里奈の「働くも暮らすも自分らしく」〜第三章 自分らしいは心地よさ。これからの働くこと暮らすこと〜

こちらのインタビュー記事は、全3回に分けた連載となっております。
前回までの記事はこちら

第一章 わたしの人生なのに、わたしの人生じゃない

第二章 わたしの夢の叶え方


第三章 自分らしいは心地よさ。これからの働くこと暮らすこと

 万里奈さんの人生の変化はノートを書くことが習慣になってからだという。自分と向き合い、目標を決めて、具体的なアクションプランを立てることでやりたいことを実現してきた。自分にもできたから、あの頃の自分のような悩みを持つ人に、この経験と方法をシェアしたい。そうしてLife isプロジェクトを立ち上げた。自身が今まで大切にしてきた「ライフスタイル」を軸に「その人らしく、あってほしい」の願いを込めて、コンセプトは「働くも暮らしも自分らしく」に。

暮らしが整っていれば、特別なことはしなくてもいい。

───「ライフスタイル」という言葉がずっとご自身の軸にあったとお話しされていましたが、「ライフスタイル」を大切にしたいと思われたきっかけは何ですか?

 「ライフスタイル」というと、衣食住の“何を着ているか、どんな家でどんなインテリアに囲まれて暮らしているか、どんな食事をしているか”をわたしはイメージしています。就活の時は「なくても困らないけど、あったら人生や暮らしが豊かになるもの」を商品やサービスにしている企業を受けていました。幼少期を振り返って、ずっと日々の暮らしを大切にしてきたこと、そしてそこには母親の影響があることに気づいたんです。

 母は専業主婦だったこともあり、 暮らしを豊かにすることで人生を楽しんでいたと思います。家事の合間に料理教室に通ったり、お花を生けたり、美術館に行ったり。季節の手仕事や洋裁もしていて、昔から、“丁寧な暮らし”をしている人だったんです。
 「(目の前の暮らしが)幸せなんだよねぇ」と母が楽しそうに言っているのを見ると、誰かと比べたりせず、どうしたら今の暮らしがもっと楽しくなるかを考えて動けるって、すごくいいなと思うようになりました。

 特別なことをしなくても、身の回りの暮らしが充実していたらそれだけで人間って幸せなんだなって。当時は何とも思っていなかったけど、最近になって母から大切なことを教えてもらっていたことに気づきました。

好きなものに囲まれるようになって、“自分らしい”感覚に。

───万里奈さんにとっての「働くも暮らすも自分らしく」とは?

 バランスが大事。仕事も好きだけど、同じくらい衣食住が充実していることもわたしにとっては重要です。好きなファッションに包まれて仕事をしていたいし、住環境も、海のそばで好きなインテリアに囲まれて暮らしていたい。グラスひとつ手にとっても大切だと思えるものがいい。あと、家族みんなが心身ともに健康で、お互いを尊重し合えていること。どれかだけじゃなくて、全部が心地いいって感じられる状態であれば、バランスが取れて、働くことも暮らしも自分らしいなと思えます。

好きなものに囲まれたお家

───「働くも暮らすも自分らしく」を実現できていると感じたのはいつ頃からですか?

 逗子に移住してちょうど1年経つ頃ですかね。その頃、自分が一緒に働きたいと思っていた人たちとお仕事ができるようになりました。尊敬する人と、パートナーとして対等な関係を築けたことが嬉しかったですね。お仕事内容も、 自分が好きなファッションやライフスタイルブランドに関わることができていました。好きなものに囲まれるようになってからは、自分らしさを暮らしや仕事に感じられるようになったかもしれません。

───Life isプロジェクトを始める頃には実現されていたんですね。Life isプロジェクトを始めてみて、万里奈さん自身にも変化はありましたか?

 自分に自信が持てるようになりました!今までは誰かのサポーターだったけど、どこかで自分が主体者としてやりたいという思いがずっとあって。 始めるまでは「わたしなんかにできるのかな」「誰も集まらないかも」と不安になり、新しいことへの挑戦にとても勇気がいりました。
 でも、蓋をあけたらたくさんの人がLife isプロジェクトに参加してくれて、活動方針に賛同してくれている。「自分のやっていることは、誰かにとっても価値のあることなんだ」と思えて、この経験が次に何かやるときの成功体験として大きな自信にもなっています。

 それに、ひとつ始めると、次にやってみたいことがどんどん湧き出てくるようになり、いろんな可能性が広がったんです。だから、バッグの製作・販売の挑戦も決めたし、Life isプロジェクトももっと広げていきたいと思えるようになりました。

───やりたいことが出てきたのは、ご自身と向き合って書いていたノートだけではなく、Life isプロジェクトの影響もあったんですね。

Life isプロジェクト 1期メンバー

やりたいことが全て叶った今、次のフェーズへ

───お店がオープンしたことで、ノートに書いていたやりたいことが全て叶ったそうですね。次に叶えたいことはありますか?

 Life isプロジェクトに関しては、いろんな可能性を信じて、もっと大きくしていきたいです。今の形は継続しつつも、新たに事業を始める人向けの3ヶ月伴走プログラムや、コーチングのような個人に伴走する方法など。さまざまな人をゲストに招いたトークセッションもやりたいし、行政や企業と組むことも視野にいれています。

 他には、製作しているバッグを今年はリリースしたいです。その先につくりたいアイテムはもう決まってるので、それを形にしてきちんとブランドとしても成長させていきたいですね。
 それから、いつか本を出したいっていう夢も。そのためにnoteを書き始めようとしていたから、それもやっていきたいです。

 一方で、今は暮らしの土台を整えたいフェーズ。お店がオープンして早々に体調を崩して、健康の大切さを身にしみて感じているから、目の前の一つひとつの暮らしを丁寧に大切にしていくことで、暮らしの土台を整えていきたいです。

 最終的には日本中、世界中、もっといろんなところに行って、今以上に場所に捉われない働き方をしたいと思っています。それがどんな仕事やライフスタイルなのか、具体的なことはまだこれからだけど、行った先々で買い付けしたものを販売するセレクトショップをやってみたいとか、店舗があることでやれることの幅が広がったから、今後そういうこともやってみたいです。だから、ゆくゆくは世界中を巡れるような働き方や暮らしができるのが理想!今はそれに向けた準備期間。一つひとつ丁寧に、本気でやっていきたいです。

Life isプロジェクト 2期メンバー

───最後にメンバーの方へのメッセージをお願いします。 

 好きなことで仕事したり暮らしている人たちを見ていると、若い時から行動している人が多いと尻込みしてしまうけど、わたしは何歳からでも遅くはないと思っています。それは自分自身が今始めたからこそ伝えられること。今日が一番若いし、自分の行動次第でいくらでも変えることができる。
 
 でも、何よりも大事なのは「変わっても変わらなくても、ありのままの自分が素晴らしい」ということ。それを受け入れてさえいれば、人は幸せだと思うんです。Life isプロジェクトに興味をもってくれた人たちの中には「何かを変えたい」「何かやらなきゃ」って焦っている人もいるかもしれないけど、その必要は全くなくて。 「今の自分のままで十分素晴らしい」って自分で認めてあげることができれば、来たるべき時が来たら絶対に動けるはずです。そこで動かなかったとしてもそれがあなたで、 決して悪いことではない。だって、何かを無理やり変えることが目的じゃないから。だから、「自分はそのままで十分素晴らしい」ということに気づいて、受容することが、大切だと思います。

───万里奈さん、ありがとうございました。


こちらのインタビュー記事は、全3回に分けた連載となります。

ノートで叶えた宮城万里奈の「働くも暮らすも自分らしく」
第一章:わたしの人生なのに、わたしの人生じゃないと感じた頃
第二章:わたしの夢の叶え方
・第三章:自分らしいは心地よさ。これからの働くこと暮らすこと(本記事)

インタビュー・執筆:新井 美紀


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