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ノートで叶えた宮城万里奈の「働くも暮らすも自分らしく」 〜第一章 私の人生なのに、私の人生じゃないと感じた頃〜

こちらのインタビュー記事は、全3回に分けた連載を予定しております。


第一章 私の人生なのに、私の人生じゃないと感じた頃

 現在、神奈川県逗子市で飲食店『E.M STAND』を経営し、ブランドのPRや経営コーチングをしている宮城万里奈さん。「働くも暮らすも自分らしく」をまさに実現しているひとりだが、元々は普通の会社員で、自分の人生について疑問すら持たなかったという。そんな万里奈さんの現在に至るまでの人生や苦悩、そこで見つけた自分らしい働き方や暮らしについて、語っていただきました。

今と別人だった会社員時代

───現在のお仕事について教えてください。

 現在は、夫婦でやっている『E.M STAND』の経営が8割を占めています。あとは自分自身が共感し、応援したいと思うブランド、企業、経営者のニーズに合わせて、自分の得意領域である企画やPR、壁打ち相手など、その時々でできることをカスタマイズして提案しています。

 「自分の好きなことで世の中をよくしたい」と熱い想いを持っている人ってすごくかっこいいし、純粋に応援したい。仕事を楽しんでいる人と一緒にいたら自分も楽しくなれそうだから、仕事相手を選ぶことは大切にしています。わたしは「こんないいものがある」「こんな素敵な人がいる」と思ったら、誰かに頼まれなくても勝手に伝えたり、繋げたくなるところがあるんです。これを活かして、事業や会社経営をしている人たちに、ヒトモノコトを繋げて力になりたいと思っています。

───そう思われたのは会社員時代からでしょうか?

 会社員の時と今の自分はまるで別人です!当時は、自分の意思で何かをやり遂げる楽しさというよりも、人に恵まれていて、チームで力を合わせて働ける環境がすごく楽しかったんです。仕事後の飲み会のために働いていると言っても過言ではないくらい、よく働いて、よく飲んだ20代でした(笑)

会社員時代、週3-4は飲みに行っていた頃

 会社員時代、こうなりたいという明確な目標はありませんでした。目の前のことを一生懸命頑張って、仲間がいて、それで十分楽しかったんです。キャリアアップや役職につくことにも興味がなく、社内で特別評価されたこともなかった、ごくごく普通のサラリーマンだったと思います。

世の中にこんな働き方が!世界がどんどん広がった瞬間

───そんな万里奈さんが人生に疑問を持ったきっかけは何だったのでしょう?

 はじめて不安を感じたのが、産休育休に入ってからです。産後、育児に専念していたときに「自分の人生が自分の人生じゃない」という感覚を味わい、「復職したら、仕事をしている時間も自分の人生って思えるかな?」と考えるようになりました。

育休中の頃

 そこから自分の人生と向き合おうと、 子育ての傍ら、海外製品を日本国内にオンラインで販売する副業を始めました。当時は何がやりたいかよりも、自分の力でお金を稼ぐことに挑戦してみたかったんです。実際にやってみると、自分で稼いで儲ける経験がとても楽しくて。今までは、仕事で成果を出すことよりも、私生活が充実すればいいと思ってたけど、「復職したら120%の力でやって良い結果を残したい!」とその時はじめて思ったんです。だから、上司との復職面談でも「時短勤務になっても、これまで以上に結果を出したいです。」と強く宣言しました。
 復職時のミッションは、店舗の集客と売上を上げること。1年後にそれを達成できたときは、「時短勤務でもちゃんと目標達成できるんだ!」とすごく自信につながりましたね。

 一方で、働き方が変わったことで自分の中に違和感が生まれました。自分の心に素直に従い「女性の働き方に関わりたい」と上司に相談すると、「行政主催の女性企業家応援プロジェクトに関わるか?」と言っていただけたんです。のちにたくさんの女性起業家の方々と出会って感銘を受けました。「起業って自分とは無縁な話だと思っていたけど、やろうと思えば誰でもできるんだ」「サラリーマンだけが生き方じゃないんだ」って思えて、選択肢が広がりましたね。

女性企業家プロジェクトのイベントを企画した際の様子

 子どもを産んだおかげで自分の人生を俯瞰してみれたし、働いているとき自分がいきいきしてることや、今まで当たり前だった「働けること」への幸せにも気づけて。「せっかく働くなら、もっと自分がワクワクすることでその時間を過ごせている方が、よりハッピーだな」と思うようになりました。

 そんなとき夫の転勤が決まり、「新しい可能性が広がるチャンス!」と捉えて会社を退職。同時に逗子へ移住しました。


こちらのインタビュー記事は、全3回に分けた連載を予定しております。
次回、第二章「私の夢の叶え方」に続きます。

ノートで叶えた宮城万里奈の「働くも暮らすも自分らしく」
・第一章:私の人生なのに、私の人生じゃないと感じた頃(本記事)
第二章:私の夢の叶え方
第三章:自分らしいは心地よさ。これからの働くこと暮らすこと

インタビュー・執筆:新井 美紀

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