見出し画像

ノートで叶えた宮城万里奈の「働くも暮らすも自分らしく」 〜第二章 わたしの夢の叶え方〜

こちらのインタビュー記事は、全3回に分けた連載を予定しております。

前回までの記事はこちら

第一章 わたしの人生なのに、わたしの人生じゃない


第二章 わたしの夢の叶え方

 会社員時代、よく働きよく飲む日々を送っていた万里奈さん。産後、自分に使える時間が減ったことで「本当はどうしたい?」と自分と向き合うようになったそうです。そこからいろんな人の生き方や考え方に触れ、「仕事の時間ももっとワクワクできたら、よりハッピーになりそう」と思うように。そして、地元逗子に移住するとともに、フリーランスとして働く選択をしました。

はじめての挫折。やりたいことがわからない。

───フリーランスになって、まずは何をされたのですか?

 逗子に越してきたタイミングがちょうどコロナと重なり、決まっていたお仕事がなくなってしまったんです。焦りもあっていろんな人に声をかけ、とにかくできることはなんでもやろうと、目の前のお仕事を一生懸命頑張っていました。
ところが次第に「わたしは何のためにフリーランスになったんだろう……」と思い悩むように。自分のスキルもやりたいこともわからない。今まであまり挫折を味わったことがなかったわたしにとって、人生はじめての大きな挫折でした。自分に悔しくなって、その時期は結構辛かったですね。

フリーランスになりたての頃

 そんなとき、会社員時代からコーチの仕事に興味があったことを思い出したんです。まずは自分が体験してみようとコーチングを受けたら、結果これが大正解でした。

 コーチから最初に出された課題は、『自分が理想とする働き方や暮らしを実現している人にインタビューをすること』。知らない人にアポなんて取れないし、緊張するし、絶対無理!と思ってたけど、結局数名の方にインタビューをさせてもらうことに。中には昔からの知り合いもいましたが、取材として話を聞かせてもらうと、普段の会話では聞けないようなその人の知らなかった過去や考え方を知れて、たくさんの気づきと学びがありました。半年間のコーチングでやりたいことがどんどん湧き出てきて、「わたし、やりたいことたくさんあるじゃん!」と日々の暮らしがさらに楽しくなっていったんです。

───そこで気づいた自分は、どういう自分でした?

 コーチングの最後に出てきた言葉は 「ブランドをつくりたい」でした。そんなの夢のまた夢だし、口に出したら恥ずかしいと当時は思ってたので、自分でもびっくり。
 ファッションブランドのお仕事もこの時期に始めたのですが、ファッションは好きだけど、人より詳しくないし、お仕事での経験もない。だから「わたしなんて」って思ってしまい、最初は自信が持てずにいました。その頃「自分ができることの中からやりたいことを見つけなきゃいけない」という思い込みがあったんです。そういうブロックがコーチングを通して外れていき、いろんなことを深掘りして出てきたのが「ブランドをつくりたい」という言葉で。「やりたいことは、今できることの延長線上になくてもいいんだ」と気づくことができました。

 当時、自分と向き合うために書いていたノートはわたしの宝物!
(持参していただいたノートの一部分を指して)これを書いたのが2021年3月なんですが、やりたいことに『働き方のコミュニティ、空間プロデュース(カフェ立ち上げ)、ブランド立ち上げ』と書いてたんです。この間読み返していて、この頃書いたやりたいこと、ちゃんと叶えてるわー!って思いました。

宝物のノート

ノートで動き出したわたしの人生

───万里奈さんにとってノートの存在とは?

 コーチングはきっかけで、わたしの人生は、ノートを書くことが習慣になってから変わったと思っています。Life isプロジェクトもノートでやってきたことをシェアしたいと思ったのが始まり。ノートを活用することで自分自身を俯瞰して見れるようになりました。

 ノートの活用方法は次のとおりです。

1.年に1回、前年の1年間を振り返る 

2.去年の振り返りを踏まえ、今年はどんな年にしたいかをビジョンボードに落とし込む

3.その後、毎月振り返りをしながらビジョンボードと照らし合わせて、次の月はどうしていく?と定期点検をしていく
   やりたいことを書き出して、実現するためにはまずどうしたらいいのかを考えて深掘りし、具体的なアクションに落とし込む

4.アクションプランに基づいて実行に移す
   そしてまた3,4を毎月繰り返し行う

 やりたいことの実現方法がわからない場合、わたしは人に聞くようにしています。誰かに聞くことでインプットする。実際にやっている人に会いに行くことが、ひとつの具体的なアクションになります。アクションが見えるとそのためにやることが見えてくるので、「アポ取りなら今すぐできるからやってみよう」など、ひとつずつ実行に移していくんです。

 それから人に会ったら、興味のあることや、やってみたいことを具体的に話すようにしています。誰かに話したらそれが「宣言」になる。もうその瞬間に、夢に一歩近づいてると思うんですよね。話した相手もまた応援してくれて、「具体的にこんなことしてみたら?」とアドバイスをもらえたらそれをやってみる。

 わたしの場合、人から影響を受けやすいタイプなので、人に会いに行くことが、自分を変えるのに一番手っ取り早い方法だと思っています。 やりたいことを実現している人や、人生に情熱をもっている人と会って、考え方から影響を受けたり、その人の行動を観察して、できることをやってみる。そうやってどんどんアクションを起こして、わたしの働き方や暮らしは、少しずつ変わっていったんだと思います。

 夢を叶えることは「行動すること」の積み重ねではないでしょうか。
会社員時代は、『宮城万里奈』としての夢や目標、やりたいことを正直考えてきませんでした。あの頃、今のように自分と向き合っていたら、また違った人生を歩んでいたかもしれません。わたしはノートの習慣によって、自分らしい働き方と暮らしが具体的になっていき、どれも実現してこれた。過去の自分と同じように悩んでいる人にもこの経験や方法をシェアしたいと強く思って、それが今のLife isプロジェクトにつながりました。

Life isプロジェクト メンバー募集のInstagramより

こちらのインタビュー記事は、全3回に分けた連載を予定しております。
次回、第三章「自分らしいは心地よさ。これからの働くこと暮らすこと」に続きます。

ノートで叶えた宮城万里奈の「働くも暮らすも自分らしく」
第一章:わたしの人生なのに、わたしの人生じゃないと感じた頃
・第二章:わたしの夢の叶え方(本記事)
第三章:自分らしいは心地よさ。これからの働くこと暮らすこと

インタビュー・執筆:新井 美紀


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?