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人生は広大な遊び場!稲垣有美のLife is 〜第一章 私の本当の願い〜

こちらのインタビュー記事は、全3回に分けた連載を予定しております。


第一章 私の本当の願い

 公に募集のなかったLife isプロジェクトの運営に、自らチャンスを掴みに行った有美さん。「人生は遊び。遊びでなんでもやったらええやん!」という名言の持ち主だが、彼女のその思想は一体どこからきているのか。Life isプロジェクトに出会う前の人生や、ご自身の夢の叶え方について語っていただきました。

大きな衝撃を受けた渡英時代


───現在のお仕事について教えてください。

 フリーランスで ECサイトの構築とブランドのコンサルティングをしています。コンサルティングは、企業のブランディングを手伝ってコンセプトを作ったり、売上施策を一緒に考えたり幅広くやっています。どちらの仕事も、企業や個人のやりたいことを応援する仕事。昔から「やりたいことがある人を応援したい」という思いがあって、それをお仕事で叶えています。

───「やりたいことがある人を応援したい」この気持ちに気づいたのはいつ頃ですか?

 大学卒業後、渡英してアルバイトで生活費を稼ぎながらビジネススクールに通っていた頃です。この渡英での経験が私の人生に大きな影響を与えています。

 当時住んでいたロンドンは、イギリス人を探すのが難しいくらい様々な国籍の人が集まるところでした。メイクの仕事している人や、建築、アートなど、目的を持って学びにきている人。今までの人生で出会ったことのない人たちばかりでした。
 それまで、「良い大学に行って、良い会社に行くことが良い人生」と思って生きてきた。私もそうだし、私の周りの人たちも同じでした。イギリスに来て、「世の中には、好きなことをやって生きている人たちがいるのに、勉強ができるだけの私って、一体なんてつまんないんだろう」って思ったんです。

 そのとき、自己紹介ができない(=自分が何者なのかわからない)という挫折も味わいました。個性って言葉では語れないくらい、一人ひとりが違いすぎて、それがめちゃくちゃ刺激的で楽しくて。自分の個性をちゃんと理解して、どんどん出していかないと負けちゃう感覚がありました。

当時働いていたイギリスのCovent garden

 みんな、それぞれの個性や才能を自分でわかっていて、進みたい道に進んでいる。そういう世界線があることを知った時に、「 日本人って、なんてもったいないんだろう」という気持ちになりました。日本には、すっごい世間体を気にしたり、いいところを伸ばそうとするのでなく、ダメなところを努力して平均にしようとする風潮があるじゃないですか。この渡英での出会いで、 「もっとみんなが自分の個性や才能に気づいて、人生を楽しむ人が増えたらいいのに」という願いが生まれたんです。

改革と迷走の時期


───イギリスで叶えたい願いが生まれてからは、まっすぐ今のお仕事にたどり着いたのでしょうか?

 全然全然!そんなことない!いろんな経験を経て今に至っています。
 28歳の時に自分と向き合うことを始めました。当時、イギリスから帰国して、社会人3年目を迎えた頃。ふと「この仕事を極めるために生まれたんだっけ?」と考えるようになってから、本当にやりたいことが何なのかを知りたくなって、自己啓発や内省の本をたくさん読みました。

 すると今度は「やりたいことをやろう」モードに突入。その時々、ご縁のあった会社で働いてきました。

 どの仕事も楽しくて充実した日々を送っていたのですが、育休明けにフルタイムで復職したときから気持ちに変化がありました。8時間働いて、退勤後は家族に時間を使う。そんな毎日の中で、もっと自分のために使える時間が欲しいと思うように。そこから「自分らしく働く、暮らす」という改革が始まりました。これを実現するために、会社を辞めてフリーランスになると決めたんです。

 フリーランスになってからは、前職の経験を活かして、ECサイト構築の仕事を定職として持ちつつ、やりたかったコーチングとコミュニティ運営に挑戦しました。でも、思い描いていたような“夢を応援しあう世界観”を作ることができなかったんです。フリーランスになったものの、自分が叶えたかった働き方ができていない。やりたくて始めたことにも結局モヤモヤしてしまう。どうしたらいいのか、本当にやりたいことは何なのか、どんどん自分がわからなくなっていき、夫に泣きついたこともありました。

───そこからどう乗り越えてきたんですか?

 そこで、一旦モヤモヤの原因であるコーチングとコミュニティ運営を手放すことにしました。
 私は、思い悩んだときはひたすら書くことにしています。書くことでもう一度自分と向き合って、本当に望むものが何かを考えました。そこで出た答えは、「みんなが自分の才能に気づいて、もっと人生を楽しむ人が増えてほしい」というもの。それは、渡英時代に感じていた願いと変わっていなかったんです。そのことに気づいてからは、いろんな手段でやってみようと思えるようになったし、自分らしい働き方と暮らしがどんなものか定義できるようになりました。


こちらのインタビュー記事は、全3回に分けた連載を予定しております。
次回、第二章「3歳の私が私を動かす」に続きます。

人生は広大な遊び場!稲垣有美のLife is
・第一章:私の本当の願い(本記事)
第二章:3歳の私が私を動かす
第三章:背中を見せることで夢を叶えていく

インタビュー・執筆:新井 美紀


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