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葬儀屋さんのお仕事について。③企画と設営~お通夜まで。

私が葬儀屋さんとしてお読み頂いている、

【葬儀屋さんのお仕事について。】

お亡くなりになってからどのような事をするのか?沢山の方に知って頂きたいなあとの思いから執筆を再開しました!

直前の記事はこちら。

このようにして、お亡くなりになってからの葬儀屋さんは忙しくなります。そして、ここからがお客様との接客を行いながら会場の準備へと移ります。

葬儀場のセッティング(会場作り)。

ある程度の手配が終わったら次は会場のセッティングです。

祭壇セッティングは、喪家さまの宗教に合わせた宗教的用具と、祭壇を明るくする照明器具、お供え物を飾る台、アクセントの飾りなどがありますので、お客様にお決め頂いたプランに沿ってセットします。祭壇のセッティングが終わると次の作業、お生花の飾り付けが始まります。

また、予め想定するプランにおいての参列者の人数に合わせた椅子の準備や受付の記帳道具、そして焼香の机や仏具、そしてプラスアルファを考えます。

プラスアルファとは、故人様との思い出の写真集をボードにして飾ってみたり、生前が職人さんであれば作品を飾ってみたりなど・・・私達なりに故人様への思いをはせながら作る作業は楽しみな作業のひとつでもあります。


(お生花装飾を含めた)祭壇の飾り付けセッティング。

祭壇のセッティングが出来るとお生花が納入され、生け込みが始まります。ここは主に生花係の出番です。様々なお花を取り込んで生け込んでいくお姿は偶然お目にかかるご遺族様を釘付けにする事も多いです。

お生花の飾りつけ。

前述の祭壇上のお生花の飾り付けとは異なり、ご親族や会社関係、ご友人などから頂く事があるお供え物のお生花をお飾りします。故人様とのご関係により頂いたお生花の順番を決めることが多いのでご遺族様との共同作業となります。また、会場内外のワンポイントのアレンジ花なども会場をより美しい雰囲気に変わっていきます。

お葬式では結婚式とは違い、お式までの時間的余裕がございません。訃報の連絡も完璧とは言えないまま進んで行く事が多いので、いつ・どなたがご参列にお見えになるか分かりませんので、誰がお越しになってもいつでも準備万端に会場作りを致します。

納棺の儀(メイク・着せ替え)・旅支度。

俳優・本木雅弘さんが私どもの業界を明るくしてくれた映画

【おくりびと】。

この内容に出てくるのが納棺の儀であり、ご遺族様にとっては生身のお姿に触れる事が出来る最後の機会となります。(お葬式までお顔を見ることは出来ます)

故人様の近親者が集まると始めます。主な内容は次の用になります。

1,清拭・・・お身体を清浄綿にて拭きます。終末ではご入浴出来なかった故人様のお身体を拭く・清める。ご遺族様と共に進めて行きます。

2,お着せ替え・・・当社でご用意する白装束、あるいはお気に入りの着物やお洋服をお着せ致します。

3,ご希望があれば1,と2,の間に【送り化粧】や、【湯灌】が入ります。

4,旅支度が整ったらお手伝いお柩の中へご納棺致します。

ご自宅への訪問・中陰壇飾り。

上記と並行しながら行うのがご自宅への訪問です。訪問の理由は二つあります。

1,葬儀の案内板を立てるため。

2,故人様の火葬が終わった後、ご遺骨となり、帰ってくる自宅に、

【中陰壇】と呼ばれる小さな祭壇をお飾りします。当社ではプランの上下に拘わらずセッティング致します。その理由は、慌ただしく終わったお葬式の後に訃報を聞きつけた方がお参りに来られた際に、きちんと祭壇がある方が参拝しやすい事、仏事なので49日までは何らかの形で皆さんのお参りがしやすいようにと考えます。大抵の場合、ご遺族さまはそこまでの事をお考えで無い事が多い(時間的・精神的な余裕が無いでしょうから当然です)ので、後日喜んで頂く事が多いです。

お供え物・供花等の確認。

上記の行程が済むと、後はお通夜までの再確認となります。頂いたお供えのお生花が追加になる事もございますし、予期せぬ出来事も沢山出てきます。

そういった内容にも心強くサポートする事が出来るようひとつひとつを確認し、お通夜に備えます。

今日の、【葬儀屋さんのお仕事について。】をご覧の皆様。

本日もありがとうございます。


さて、私の勤める、糸島市のまごころ葬儀 羅漢 では、事業拡大のために正社員を募集しております。(お陰様で採用が決定致しましたので募集は終了致しました。)


もしもよろしければ皆さまのサポートを頂けたらとてもありがたいです。