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葬儀屋さんのお仕事について。②お打ち合わせ後の手配業務。

さて、先日より執筆を開始した、

【葬儀屋さんのお仕事について】。

自分で自分の仕事を振り返りながら書いてみると、以外と文字数多い事に驚いております・・・笑

前回はこちらでした!

今回は、お葬式のお打ち合わせが終わった後(あるいは並行して行われる)の手配業務についてご紹介します。ここでは一般的な流れをご紹介するのであえて仏教で紹介しますね。

寺院様への日程確認と枕経のご相談。

お葬式を行うにあたり外せないのがお寺さまの存在。これからお通夜・お葬式でお経を上げて頂かなくてはなりません。ご遺族様には菩提寺を確認します。

菩提寺とは、ご先祖からお世話になっているお寺を指します。菩提寺をお持ちで無い場合には葬儀屋さんからご紹介したりする事もございます。

お葬式でお寺様にお世話になると言うことは、お通夜・お葬式のみならず四十九日や一周忌などの追悼法要でお世話になる可能性もございます。お葬式が終わってもご遺族様が困らないようにサポート致します。

お寺様へご連絡差し上げた際に、可能であれば予めご遺族様が希望しているお通夜・お葬式の日程をお伝えし、お寺様のご都合と照らし合わせます。お寺様とご遺族様双方のご都合があった上で火葬場の空き時間を確認できたら火葬場の本予約に移ります。

また、一般的にはお亡くなりになるとお寺様に来て頂き、

【枕経】

というお経をあげて頂きます。このお電話でその旨もお伝えし、ご来場いただきます。

火葬場予約。

お寺様へのご連絡が済むと次に火葬場の本予約です。火葬場は地域によって予約方法が異なりますが、基本的には故人様の住民票がある地域の火葬場を選びます。理由を数点あげてみましょう。

1,地域住民への福利厚生施設なので住民票の無い火葬場に行くと料金が高くなる。(私の住んでいる糸島市の火葬場は、住民→20,000円、非住民→60,000円です。)

2,火葬場への交通の利便性

こういった理由が主です。予約が済むと病院から予め頂いた死亡診断書を市役所にて提出、死亡届と火葬場の施設利用許可を取りに行くことになります。この部分は後ほどご紹介しますね。

お生花・供花等飾り付けの手配。

お打ち合わせで決めたお葬式のプラン。このプランに合わせた式場作りのためのお生花などを発注します。予算や色合い、使用するお花や飾り方などを確認します。また、故人様へお供えするお生花などの発注もここで行います。

遺影写真や想い出ビデオなどの手配。

ご遺族様から故人様の遺影写真として利用するデータや写真をお預かりし、手配を致します。古い写真などで少し修正や加工が必要な場合もございます。背景を変えたり衣装を変更したりする事も可能です。

実はお葬式の中で後に残る数少ないものが【遺影写真】です。後になって後悔しないためにもできるだけ綺麗な写真を使用したいですね。

沢山の写真をビデオにして皆に見てもらいたい、と思われる方には写真集をお預かりして、想い出ビデオの発注に移ります。

看板類の作成。

葬儀に参列して頂く方への道案内の看板と式場の正面にお飾りする門札を作成します。道案内の看板は家族葬では飾らない事が多いです。(来る人を限定しているため)

会葬お礼状の校正を作成。

お葬式において、来て頂いた方へお渡しする返礼品と挨拶状。会葬御礼の挨拶状はご遺族様の家族構成によって異なりますのでその都度作成します。最初に校正を作り、誤字脱字が無い事を確認できたら印刷に移ります。

会葬御礼の返礼品の手配。

先程の会葬お礼状と同様に返礼品の手配をします。予想される会葬者の人数が多ければ予備分も考慮します。

死亡届と火葬場施設利用許可証(火葬認可証)のお手続き。

亡くなられると病院から死亡診断書が発行されます。これは故人様がお亡くなりになったことを証す唯一の書類です。この死亡診断書をお預かりして私達が市役所へ提出に行きます。提出すると引き続き火葬場の施設利用許可の申請となり、火葬認可証が発行されます。


お通夜・お葬式の為のお食事の手配。

お葬式やお通夜などの儀式では欠かせない、

【通夜振る舞い】や、

【お斎(おとき)】(お葬式の前にご親族で召し上がるお食事。)。

このような食事もご予算や配達時間などを決めてから手配をします。

最近では新型コロナウイルスの影響により、少なからず簡略化されています。


最後に。

振り返ってみると意外に葬儀屋さんのお仕事は裏方こそ重要なお仕事が多いのです。

死亡届や返礼品・食事の手配など、忘れてしまってはとんでもないことになる事ばかりです。だからこそのチームワークやダブルチェックで速やかに段取りよく進めて行きますよ~。

この手配力にお客様から、

「何でも卒なく進めて頂いて、本当にありがとうございます。」

とのお言葉を頂戴する事もしばしばです。同時に私達もひと安堵するのです。

…いかがでしたか?私の勤務する、糸島市のまごころ葬儀 羅漢 では、事業拡大のために正社員を募集しております。(お陰様で採用が決定致しましたので募集は終了致しました。)

もしもよろしければ皆さまのサポートを頂けたらとてもありがたいです。